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効かない中国製、危ないアストラ製も生かす「異種ワクチン併用接種」のポテンシャル

ワクチン接種が進んだことにより、海外旅行や海外赴任などの移動の自由も少しずつ戻ってきました。しかし、国によって使用されているワクチンが異なり、流行しているウイルスの株も異なります。

そんな中、最近よく受けるのが、「中国に住んでいて中国製を2回接種したのですが、日本に帰ることになりました。帰国する前にもう1回ファイザー製を打った方がいいですか?」とか、「(ドイツで)ジョンソン&ジョンソン製を1回接種しましたが、ブラジルに赴任することになりました。ジョンソン&ジョンソン製の有効率はファイザー製やモデルナ製に比べると落ちると聞いていますがもう1回接種するとしたら何のワクチンを接種したらいいでしょう」といった相談です。

前回記事では、イギリスで進められている「アストラゼネカ製+ファイザー製」以外の異種新型コロナワクチン併用接種の治験についてご紹介しましたが、今回の記事では、特にアストラ製、中国製、ロシア製の新型コロナワクチンと別のワクチンの併用接種について具体的な認可や治験の状況について紹介するとともに、そのメリットや問題点についても解説します。

”血栓リスクのある”アストラゼネカ製を接種した国々


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