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ヘルパンギーナの異例の流行は「マスク緩和」のせいなのか

日本では、ヘルパンギーナが大流行しています。国立感染症研究所によると、全国およそ3000の小児科の医療機関から報告されたヘルパンギーナの患者の数は、7月2日までの1週間で合わせて2万360人で、1医療機関当たり6.48人。これは過去10年で最も多かった前の週をさらに上回っているそうです。

同じく国立感染症研究所によれば、日本ではヘルパンギーナは、毎年5 月頃から増加し始め、7月頃にかけてピーク を形成。8月頃から減少を始め、9~10月にかけてほとんど見られなくなります。また、国内での流行は例年西から東へと広がります(なぜなのでしょう。面白いですね!)。

患者の年齢は5歳以下 が全体の90%以上を占め、1歳代がもっとも多く、ついで2、3、4歳代の順で、0歳と5歳はほぼ同程度の症例が報告されているそうです。

数は例年よりも多いようですが、いま時期にお子さんがヘルパンギーナになったとしてもまったくおかしな話ではありません。

ウイルス名でも細菌名でもないヘルパンギーナ

ところで、ヘルパンギーナとは、ウイルスの名前でも細菌の名前でもありません。

ヘルパンギーナとは、

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