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文系女医の書いて、思うこと【スタンダード】

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2023年2月の記事一覧

また年2回打つの?日本の新型コロナワクチン接種計画への少しだけ違和感

一時帰国しています。話には聞いていましたが、本当にまだ誰でもどこでもマスクをしていることにも驚きますが、高齢者だけでなく、感染歴のある若い人にも4回、5回とワクチンを接種しているが多いことに驚きます。良くも悪くも、日本人は本当にまじめにコロナ対策を続けていることを改めて実感します。 EUでは若い世代の4回目の接種は推奨されていません。マスク着用も「以前ほどの意義はない」として、ほぼすべての国のほぼすべての場面で着用義務がなくなっています。 「効果や必要性のなくなったことは

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講演会「ポストコロナ社会へのヒント」のお知らせ

2月22日19時半~、守れる命を守る会、千葉県保険医協会の共催によるウェブ併用講演会で登壇します。 両会の会員の皆さんのご参加は無料です。(申し込みが必要です) 千葉県保険医協会の会員にすぐなるのは難しいですが、守れる命を守る会はすぐに会員になれます。 よかったら入会して、明日の講演から聞いて下さい。 https://www.mamoreruinochi.com/top/membership/ 講演会の参加申し込みは、下のポスターのQRコードからお願いします。 no

インフルエンザ以下になった新型コロナの致死率

2023年2月11日現在、世界人口の70%超、アフリカを除いた地域でみれば80%以上が最低1回の新型コロナウイルスワクチンを接種しています。 接種したワクチンや接種率は国によって異なります。医療体制や医療水準、医療アクセスも国によって異なります。ウイルス自体が変異し、かつ多くの国では症状があってもいちいちコロナかどうかを検査しなくもなっている現在、新型コロナウイルスによる死亡の絶対リスクを評価することは困難となっています。 そんな中、新型コロナウイルスの致死率を表す数字(

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感染による免疫とワクチンによる免疫、「本当のところ」どっちが安全なのか?

私たちの中には、自然のもの、中でも自分の庭や畑で育てた野菜やお米などは「安心で安全だ」という思い込みがあります。 天然水と水道水、どっちが安心?しかし、自然のものや自分で育てたものが必ずしも安全とは限りません。 自然か人工かを問わず、毒性とは「量の問題」です。 たとえば、ただの水でも、どんなに名水と言われる天然水でも、摂り過ぎれば水毒症を起こし、命に係わることがあります。 水の致死量は1日に6リットルです。 どんなに暑いから、熱中症が怖いからといって、水を接種しすぎ

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「春のかけら」に潜むキケン

春の待ち遠しいこの時期、ドイツのスーパーマーケットでは、レジの脇や野菜売り場にてひと束1ユーロ前後で売られる上の写真のアイテム。 何だかお分かりでしょうか。 ニラ?ネギ?にんにくの芽――? 以前にも同じ問題を出したことがあるので、わたしのnoteを継続して読んでいただいている方はご存知かもしれません。 クイズの答え

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必要のないマスクを解除していくためにお願いしたいこと

ドイツでは昨日(2月2日)から全州で、バスや電車内でのマスク義務がなくなりました。もちろん、着用を続けたい人は続けてもOKです。 マスク着用義務が残っているのは、医療機関の中だけとなりましたが、4月7日にはその義務も有効期限を迎えます。ドイツの病院協会からは、必要とされる場面以外での院内でのマスク着用義務はそれよりも早く解除するよう求める声も上がっており、延長となる可能性は低い状態です。 命と同じくらい人間らしい生活を重視マスクの着用が無くなる代わりに病院では、スタッフや