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文系女医の書いて、思うこと【スタンダード】

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2021年9月の記事一覧

無駄な休校をなくすために理解する「抗原検査」の基本コンセプト

日本では学校で新型コロナの感染者が出れば大騒ぎです。1人でも感染者が出れば濃厚接触者の特定が終わるまで「とりあえず休校」という取り決めにしているところも多く、たとえば、9月初めの大阪では、全小中高の約5分の1が臨時休校になっている状態でした。 保健所が忙しすぎて濃厚接触者の特定が終わるまで1週間といったこともあり、隔離の必要のない子どもまでもが長々と学校生活を奪われる状況が続いていました。 子どもの感染者が増えているのは日本だけではありません。どの国も重症化リスクの高い大

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ワクチンと同時に進めるべき「子どもたちの感染を許容する」議論

北欧の国々では、国民が生まれてから亡くなるまでのすべての医療データを国が把握しています。受診歴や罹患歴、ワクチン接種歴はもちろんのこと、ドラッグストアでの風邪薬の購入履歴にいたるまで国民の医療に関する全ての履歴がデータベースとして管理されおり、そうした医療データベースを販売することがひとつの国家事業であり国家収入ともなっています。 そんな国の1つノルウェーから、子どもの新型コロナ感染に関するリスクの評価が発表されました。子どものコロナ感染は急性期(かかった直後)の症状が極め

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「コロナはもう脅威ではない」宣言したデンマークの新集団免疫戦略

9月6日、ワクチン接種率が72%に達し「コロナは社会的脅威でなくなった」と宣言したデンマークでは、マスクは無し、コロナ陽性になった子ども自動的に学校を休む必要はなくなりました。バーやレストランでワクチン接種証明を示す必要もなくなりました。 要するに、ほぼ元の生活に戻すことを決めたのです。 パンデミック開始当初、リスクの高い高齢者だけが行動制限を受け、若い人は感染で集団免疫を獲得させるという「スウェーデン方式」は、デンマークを含む近隣のスカンジナビア諸国からも強い批判にさら

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「集団免疫はできない」という悲観的な誤解

最近、「ワクチンだけでは集団免疫は成立しない」といった専門家の悲観的なコメントを日本のメディアでよく目にする。 「ワクチンだけで流行は簡単に収束しそうにありません、だから人流を減らしてくださいね」といういつもの話にもっていきたいのは分からないでもないが、それと集団免疫が成立するか否かは別の話だ。 そもそも集団免疫とは何なのか。

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イギリス、12歳以上の子どもへの新型コロナワクチン接種を「推奨せず」

9月3日、イギリスのワクチン接種委員会が開かれ、12歳から15歳の健康な子どもへの新型コロワクチンの接種をひき続き「推奨しない」と決定しました。イギリスでも、デルタ株が蔓延するなか新学期が始まり、一刻も早く子どもへの接種を推奨すべきだという声が上がっていました。前日までのメディアは、どこも「間違いなく推奨するだろう」というトーンでした。 一方、一足先に新学期を迎え、同じくデルタ株の流行拡大のはじまったドイツのワクチン委員会(STIKO)は8月16日、承認から3か月近く保留し

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