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文系女医の書いて、思うこと【スタンダード】

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2020年4月の記事一覧

WHOの新型コロナ「免疫パスポート」に関する見解

WHOが2020年4月24日、新型コロナに感染して回復した人から移動や出勤を許可する「免疫パスポート」「リスクフリー証明書」に関する見解を発表しました。抄訳をシェアします。

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4月23日のWHOブリーフィング「米国にはWHOに再拠出するため、あなたに辞任して欲しいといっている政治家がいる。辞任を考えているか?」

最近では各国の覇権争いのミニ戦場ともなっているWHOの会見。3月までは中国の記者が必ずと言っていいほど会見の最初または最後に質疑を行い、中国を称賛させるコメントやアメリカを批判させるコメントを取っていましたが、最近はアメリカの記者がテドロス氏に対する攻撃的な質疑を行うのが目立ちます。アメリカのメディアは3月初旬まではほとんどWHOの会見で質疑することがありませんでした。4月23日もアメリカの通信社の記者がかなりいやらしい質疑を行いました。

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4月21日のWHOブリーフィング「台湾からの警告にWHOが答えなかった理由」

新型コロナをめぐっては、当初から「中国寄り」と批判を浴びることが多いWHO(世界保健機関)とテドロス氏だが、その指摘は当たっているのか。 4月11日、台湾は、昨年12月31日にWHOに送った公電(メール)で「武漢で特殊な肺炎が発生し、患者が隔離治療を受けている」と警告していたことを示す文書を公開。ヒトヒト感染の可能性を12月の段階から指摘していたにもかかわらずWHOは取り合わず、1月に中旬まで「ヒトヒト感染の証拠はない」としていたことは重大なミスであるとして抗議した。4月14

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4月13日のWHOブリーフィング「感染したら免疫が成立するのかも、免疫の持続期間も不明」

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9価子宮頸がんワクチンがやっと承認されます

リリースより報道が先になってしまったようですが、世界では標準のワクチンであり、日本では反子宮頸がんワクチン運動のために承認審査の止まっていた9価(9種類のがんを引き起こしやすいヒトパピローマウイルスを防ぐという意味)の子宮頸がんワクチンがいよいよ承認されることになりました。 申請から5年、長い道のりでした。 アメリカでは2014年12月、EUでは2015年6月に承認されているこのワクチンを使うことで、日本で起きている子宮頸がんの90%を防ぐことができます。 やっと日本の

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取材・問い合わせを受けられた皆さまへのお願い

最近、某週刊誌の記者を名乗る人物から周辺に、「村中璃子は医師免許を持っていないという話がSNSで話題だが本当か?」といった問い合わせや、わたしのプライベートについて色いろ教えて欲しいという「取材」が相次いでいるようです。 明確にしておきますが、私、村中璃子は医籍を有する医者です。 ただし、村中璃子はペンネームですので、医籍には別の名前で登録されています。 漫画家の手塚治虫さんを筆頭に、ペンネームで表現や言論に関わる活動をしている医師はわたし以外にもたくさんいます。 しかし

新型コロナパンデミック用ECMOメモ

新型コロナ対策としてのECMOに関し、現場の医師への取材や資料を通じ、あくまでも専門外の私が、一般市民向けのコメントを考える際に重要だと思う数字や考え方をまとめたメモです。新しい情報が得られ次第、更新していきます。改めてご連絡差し上げる先生方もいると思いますが、宜しくお願いします。 私たちはこれからしばらくの間、今までどおりの「完璧な医療」を求めることをやめなければりません。熱が続いただけで入院させてもらえる、症状がなくても念のため検査してもらえる、効果に乏しい治療だが一応

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4月7日のWHOブリーフィング「米CDC『50%は無症状から感染』発言について」

4月7日のブリーフィングのメモを共有します。日本メディアはいつも冒頭のテドロス事務局長のスピーチの部分しか報じませんが、重要な情報はむしろ質疑の部分にいつもあります。今日はレディ・ガガが、中継でメッセージを配信。世界中のアーティストに呼びかけて新型コロナ対策へのファンドレイジングのためのコンサートが開催されることが発表されました。今日のポイントは、注目の集まる無症状の感染者の感染力と一般市民のマスクしようについて。具体的な数字があがり、WHOとしての見解が示されました。コミュ

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