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文系女医の書いて、思うこと【スタンダード】

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2019年3月の記事一覧

判決へのコメント

この度の裁判では、池田氏が「子宮頸がんワクチンを打っていないマウス1匹」の実験結果をもって、子宮頸がんワクチンに関するフェイクニュースを流布したという事実に関わらず、「N=1とは知らなかった」「捏造ではなく他の研究者の実験結果の引用」などとする原告の言い訳を受け入れ、公共性と科学を無視した判決が下されたことを残念に思います。  I am very sorry to see Tokyo district court ignored science and a public i

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科学を信じる870人の市民のメッセージ

子宮頸がんワクチンに反対する医師から私に対して起こされている名誉棄損裁判に関し「守れる命を守る会」に寄せられた全870のメッセージを転載します。判決は3月26日13時15分から東京地裁です。 税金を使った池田氏の研究のせいで、子宮頸がんワクチンを接種した多くの少女たちや、接種させた多くの母親に対して不要な不安を与えた事は、許される事ではありません。税金は国民の安心のために使われるべきです。(女性) 池田修一教授の名誉と子宮頸がんワクチンで救える命、比べるまでもないでしょう

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スラップ訴訟(SLAPP)とは何か

日本産婦人科医会報3月号掲載の衣笠万里先生の執筆記事「HPVワクチンに関連した名誉棄損訴訟」を、編集部の許可のもと転載します。医師向けに書かれたものなので少し専門用語が多いですが、これまでの経緯をコンパクトにまとめていただいています。 ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは現在、世界140ヶ国以上で認可されており、そのうち80ヶ国以上で公的接種プログラムに組み込まれている。同ワクチンが認可されてから10年以上経ち、その有効性と安全性に関するエビデンスが世界中で蓄積されて

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子宮頸がんから日本人女性の命と健康を守るための 科学的な言論活動を支援する声明

こちらも「守れる命を守る会」が、2018年3月8日国際女性デーに出した声明です。「科学不正を暴くスクープ記事を書けば訴えられる」という状況に対し、科学界だけでなくメディアはもっと危機感を感じていい。一審の判決は 3 月 26 日 (東京地裁、13:15-~527 号法廷)です。 2016 年 3 月 16 日、科学的・倫理的に問題の多い厚生労働科学研究班の主任研究者であ る池田修一信州大学元教授が、「子宮頸がんワクチンを打ったマウスだけに脳に異常な抗体 が沈着して、海馬の機

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「国際女性デー2019」 子宮頸がんから日本人女性の命と健康を守るために医療者たちからのメッセージ

国際女性デーに際し、日本医師会会長の横倉義武氏、日本産婦人科医会会長の木下勝之氏をはじめとする日本の医療界を代表する方々より、子宮頸がんから日本人女性の命と健康を守るためのメッセージが多数寄せられました。2018年ノーベル医学賞受賞の本庶佑氏が、ストックホルムでの記者会見や横倉先生との対談で発表したメッセージ等も紹介されました。 石渡 勇 (産婦人科医・日本産婦人科医会副会長) 池田修一氏は、村中璃子氏の主張を否定するのであれば、科学的に学会の場で反証すべきである。法廷は科

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子宮頸がん予防 HPV ワクチン接種の積極的勧奨再開に関する声明

「守れる命を守る会」が、2018年3月8日国際女性デーに出した2つの声明の1つをご紹介します。多くの方に読んでいただきたい大事な内容です。この声明はメディアでも広く報じられました。もう1つの声明「子宮頸がんから日本人女性の命と健康を守るための 科学的な言論活動を支援する声明」はこちらからどうぞ。 2013 年 6 月に日本政府から子宮頸がんを予防する HPV ワクチンの接種勧奨 の一時的差控えが出され、はや5年が経過しました。HPV ワクチンは現在でも定期接種(公費負担)で

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『メディア・バイアスの正体を明かす』と朝日新聞の記者の質問

正しい情報の発信が続けられるよう、購読・サポートで応援してください 昨年6月に毎日新聞を退職した、小島正美さんの新刊『メディア・バイアアスの正体を明かす』(エネルギーフォーラム新書)を読んだ。冒頭から3分の1は子宮頸がんワクチンをめぐる報道について。 小島さんは1974年から44年間新聞記者として働き、食の安全や医療・健康に関する数多くのテーマを扱ってきた。その長い記者人生の中で、「新聞が死んだ」ことを感じた瞬間が2度あったが、その2度ともが子宮頸がんワクチンをめぐる報道

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「反ワクチン運動家と闘う医師――そして大多数の医師は口をつぐんだ」シュピーゲル誌掲載インタビュー翻訳

いま世界では日本の反子宮頸がんワクチン運動に対する警戒感が高まっています。欧州でもっとも発行部数の多い、独「シュピーゲル(Der Spiegel)」誌の許可を得て、2019年2月15日号掲載の私のインタビュー記事「反ワクチン運動家と闘う医師――そして大多数の医師は口をつぐんだ」の翻訳を公開できることになりました。わたし自身には「闘っているという」意識は全くないのですが、海外メディアはこういうタイトルをつけられます。引用の際には、翻訳であっても出典を「シュピーゲル(Spiege

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