アメリカが発掘した「富山県」のアビガン
新型コロナウイルス感染症拡大で注目を集めた、富士フイルムの経口薬「アビガン」。アビガンの歴史は、2009年の新型インフルエンザ、2014年のエボラ出血熱、そして2020年の新型コロナと、パンデミックの現代史と共にあると言っても過言ではありません。
わたしは西アフリカでエボラ出血熱がアウトブレイクした2014年からアビガンの動きを追い、富士フイルムの関係者やアビガンを扱う研究者にも取材を行なってきました。また、私が現在働いているドイツにあるベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所は