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文系女医の書いて、思うこと【プロフェッショナル】

「文系女医の書いて、思うこと【プロフェッショナル】」はわたしが書くすべての記事を読みたいという方、定期購読で応援してくださる方向けです。執筆の舞台裏エピソードや医療関係者向けの特…
内容の詰まった記事を更新していきます。「文系女医の書いて、思うこと。【スタンダード】」とだいたい同…
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#パンデミック

「リスク低」なのになぜ?欧米が鳥インフルエンザワクチンの準備を始めた理由

7月4日、アメリカで4例目となるヒトの鳥インフルエンザの感染が確認された。「鳥インフルエンザ」とはA(H1N1)型インフルエンザウイルスの俗称だ。ヒトが感染するのも鳥が感染するのとまったく同一のインフルエンザウイルスだが、ヒトが感染しても他の動物が感染しても「鳥」インフルエンザと呼ばれている。アメリカでは今年に入ってからこのA(H1N1)の感染が乳牛の間で拡大しており市販の牛乳の5つに1つから鳥インフルエンザウイルスが検出されるようになった。また感染した4名のうち3名が酪農家

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「ペストの墓」の遺伝子解析

スコットランドのカークマイケル(Kirkmichael)という村にある、コーチ・インを改造したアパートに滞在した。コーチ・インとは鉄道が普及する以前のイギリスでもっとも一般的だった宿の形態で、隣接する牧場で馬を休ませながら人間も食事や宿をとれる宿のことだ。ただ、人と馬を泊めるだけでは採算が取れなかったことから、現在ではほとんどのコーチ・インはパブになっており、ロンドンでは今でも宿として機能しているコーチ・インはたった1つだという。 おかしな趣味だと思われるかもしれないが、わ

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『パンデミックを終わらせるための新しい自由論』が届きました

新刊『パンデミックを終わらせるための新しい自由論』を発売日より前に倉庫から発送してもらったのに、待てど暮らせどいまだ届かず。担当編集者が郵便局に行ったところ、窓口では「ウクライナ戦争の影響でまだヨーロッパへの郵便は不安定」と言われたそうです。それでもEMSで送りなおしてもらったところ、こんどは3日で届きました! 本は想像していたのよりコンパクトで軽く、見た目も明るく、これならバッグに入れて持ち歩いても苦にならなさそうです。屋上に出て空にかざすと、同じハンブルクの空だからなの

新刊『新しい自由論』刊行のお知らせ

この度、文藝春秋社より新刊を上梓しました。 『新しい自由論』という本です。 ”パンデミックを終わりにするための”という副題がついていますが、ウイルスやワクチンの解説本ではありません。 各国のパンデミック対策、なかでも対策を徹底させるプロセスや方法を見ることを通じ、パンデミックによって問われた民主主義や自由の価値、意義といったものについて考える本です。 対策を取ることを通じ、また対策を取ったにも関わらず、パンデミックで失われたものはたくさんあります。命や健康、お金や仕事、

チョコレートから考える技術革新

ドイツではバレンタインデーとチョコレートはほとんど関係がなく、クリスマス、カーニバル、イースターと冬から春にかけての大イベントで大量のチョコレートを食べます。 2023年は4月9日の日曜日がイースター(復活祭)です。イースターは、写真にあるようなウサギの形のチョコレートや卵の形をしたチョコレートを買ったり贈ったり探したりする楽しい日です。 ドイツ人ひとり当たりのチョコレート消費量は年間約8キロ。統計や年にもよりますが、ドイツは毎年、世界ランキング1位から4位の間を行き来し

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追加接種はオミクロン予防のためという誤解ーパンデミックからエンデミックへ

最近、「新型コロナウイルスがパンデミック(エピデミック)からエンデミックになる」という話を耳にしませんか? エピデミックは、社会の大半の人が感染の影響を受けやすく、感染者の大幅な増減を繰り返しながら流行を続けている状態のこと。パンデミックは「世界的大流行」と翻訳されることもあるとおり、それが特定の国や地域だけでなく世界中に広がっている状態です。 エンデミックって何?では、最後のエンデミックというのは何でしょうか? よく「風土病」という紛らわしい日本語で翻訳されるためにか

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WHOによるウイルスの起原の調査報告書【抄訳編】

全120頁、やっとまとめました。報道には一面的な中国・WHO批判しかありませんが、報告書は科学的な内容で、中国が予想を上回る調査と解析を行っていたことがよく分かります。「政治的に捻じ曲げられたのではないか」と疑われる部分についても読めばすぐに分かる書き方になっています。WHO特有のまどろっこしい文章は省き、ハイライトのみまとめてあります。ぜひ読んでみてください。 【会見の内容についてはこちら(↓)の記事を】 https://note.com/rikomuranaka/n/n

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WHOによるウイルスの起原の調査報告書【会見編】

「分かったこと、分かっていたことはこんなにあった」 これが120頁におよぶ「WHOウイルスの起原の調査報告書」を読み終えた感想です。去る3月30日、1月14日から2月10日にかけて行われた、WHOによる新型コロナウイルスの起原の調査報告書が発表されました。発表の同時、日米を含む世界14カ国が「世界保健機関(WHO)新型コロナウイルス起源調査に関する共同声明」を発表して同報告書と中国を批判したこともあり、日本のメディアでは「中国が情報開示を拒否した」「WHOは実験施設からのリ

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新型コロナパンデミック用ECMOメモ

新型コロナ対策としてのECMOに関し、現場の医師への取材や資料を通じ、あくまでも専門外の私が、一般市民向けのコメントを考える際に重要だと思う数字や考え方をまとめたメモです。新しい情報が得られ次第、更新していきます。改めてご連絡差し上げる先生方もいると思いますが、宜しくお願いします。 私たちはこれからしばらくの間、今までどおりの「完璧な医療」を求めることをやめなければりません。熱が続いただけで入院させてもらえる、症状がなくても念のため検査してもらえる、効果に乏しい治療だが一応

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3月24日のWHOブリーフィング

FIFA(国際サッカー連盟)のジアンニ・インファンティ会長が同席しWHOとの共同キャンペーン「メッセージを広げてコロナウイルスをキックアウトしよう(Pass the message to kick out coronavirus)」を紹介。英リバプールのアリソン・ベッカー選手が中継で、スポーツマンらしいメッセージを発表した。テドロス氏は「恐ろしいことだ。パンデミックは加速している。10万人に増えるまで67日間、20万人に増えるまで11日間、20万人から30万人に増えるまで4日

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3月12日のWHOブリーフィング「パンデミック宣言」

WHO「パンデミック宣言」をした先ほどの会見のメモと私のコメントを共有します。なぜパンデミックが宣言されたのでしょうか。メディア記事はWHOがどういったという表面的なことしか報じないと思いますが、私の考えを述べます。必読です。

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2月24日のWHOブリーフィング

大幅に遅れて始まった今日のブリーフィング。テオドス事務局長もマイク・ライアンも非常に早口で緊迫した表情。CNNの記者からは、パンデミックに関する激しい質問。そして、中国では武漢と武漢以外での致死率が別々の数字で発表され、中国における流行終息予測の具体的な週数がはじめて示された。

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