購読しませんか?
シェア
8月28日、わたしのnoteでもアメリカで承認されたことをお伝えした2本のRSウイルスのワクチンの1つが日本でも承認されることが決まりました。 10年くらい前までは「ワクチン後進国」と呼ばれていた日本で、ほとんどラグがなくワクチンが承認されるのは画期的なことです。 アメリカではGSKのワクチンは6月、欧州では7月に、同じくアメリカではファイザーのワクチンは7月に、欧州では数日前に(8月24日)承認されました。 これら2つのRSVワクチンについては、8月5日付のnoteで
22日、北海道の伊達市で、熱中症疑いで小2女子(8歳)が死亡したという痛ましいニュースがありました。伊達市ではその日、観測史上最高となる33.5度の最高気温を観測していました。 本当に熱中症が原因だったのか、ほかの原因があったのかははっきりしていませんが、厚労省のデータによれば、熱中症で実際に命を落とす小学生の数は年間0-2名なので珍しいケースです。 また、報道によれば、「教諭が声をかけ、こまめに水分補給を行っていたほか、自分の番以外のときは日陰で休憩していた」とのことで
8月17日で、信州大学の元教授で現在も同大学の名誉教授の池田修一氏に訴えられてから7年の月日が流れました。 わたしにとってこの裁判はもう過去の話ですが、国と子宮頸がん(HPV)ワクチンの製造元を相手取った集団訴訟はまだ続いています。 今日は原告側の証人第1号として、その池田氏が尋問を行いました。 鈴木エイトさんの5月18日付のツイッターによれば と相変わらずの状況の中、勧奨が再開し、9価ワクチンが定期導入となっているのは皆さんのご尽力のお陰です。 原告は半減、でも接
残暑お見舞い申し上げます。ことしのお盆は、いかがお過ごしでしょうか。 きょうはこちらのnoteから、村中璃子著『パンデミックを終わりにするための 新しい自由論』(2023年5月、文藝春秋社)より、前書き「難民列車に乗ってーはじめに」を全文公開します。 夏休みの1冊に、ぜひこの本を。 難民列車に乗ってーはじめに パンデミック宣言から丸二年が経った二〇二二年三月十一日、わたしはドイツの首都ベルリンに向かう、ひどく混雑した列車に揺られていた。 ヨーロッパの二等列車は指
8月2日、第一三共が開発した新型コロナウイルスのワクチン(商品名「ダイナロチ」)が承認されました。ついに国産ワクチン完成ですが、まるで盛り上がっていません。第一三共はこのワクチンを出荷しないそうです。 9月からのことし2回目の接種・追加接種では、XBBという日本でも世界でもかれこれ半年以上流行している変異株に対応した海外のmRNAワクチンを使用することが決まっているからです。 第一三共のワクチンもmRNAの新テクノロジーをつかった、日本初のワクチンです。しかし、いわゆる武
5月、米薬事当局FDAが世界初となるRSウイルス(RSV)のワクチンを承認しました。英GSK社のワクチンです。 FDAが2種のRSVワクチンを相次いで承認NHKは「RSウイルス感染症 高齢世代対象のワクチン “承認は世界初” 」と報じましたが、「これまでには他の年齢を対象としたRSウイルスワクチンはあったのに、はじめて高齢者向けのワクチンができた」という意味ではありません。 これは世界ではじめてのRSウイルスワクチンです。 続く6月、FDAは米ファイザー社のRSウイルス