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私が大好きな ココシャネル②

ココシャネルの注目を集めた要素の一つとして、斬新さがあります。
第一次大戦が始まると、女性も工場で働くようになり、作業着として男性のズボンを着用する女性が増えてきました。
ココシャネルは、そこに注目し、女性用のおしゃれなデザインズボンを製作し、支持されるようになりました。
その有名な作品として、シャネルの『リトル・ブラック・ドレス』が挙げられます。
その当時、黒は喪の色とされていましたが、その黒色を斬新に着こなし、自室したかっこいい女性像として一躍人気が高まりました。

1921年にシャネルの5番として今でも人気となっている伝説的な香水「No.5」生み出し、ビジネスとして発展していきます。
この時に手を組んだのがピエール・ヴェルタイマーでした。

マリリン・モンローが「寝るときにつけるのはシャネルの5番だけ」という発言があったり、故ジョン・F・ケネディ元大統領が暗殺された際に妻であるジャクリーン・ケネディの着ていた服がシャネルのピンクのスーツであったりと想定していないメディア効果があり、シャネルの露出が飛躍的に高まったのです。

しかし、ココシャネルの亡き後、ピエール・ヴェルタイマーの息子ジャックが後を継ぐこととなったのです。

ジャックは、シャネルのビジネスには興味がなく
『ラグジュアリーブランドとしてのシャネルのイメージを守る』
ということを全く行わなかったのです。

シャネルのブランドイメージはどんどんと落ちていき、アメリカで絶大な人気を誇り、アイコンともなっている香水「No.5」でさえも2流の古くさいものだと思われるようになったのです。

ここを立て直したのが、ジャックの息子アラン・ヴェルタイマーです。

アランが行った対策として
⚫︎「No.5」のドラッグストアからの撤去です。管理できない流通網には商品を流さない
⚫︎多額の広告費を投じてブランドイメージの復興


どういうことかというと、
ブランドコンセプトは、製品をつくる上でとても重要です。
シャネルがいつの時代も愛され続けてきたのは、確固たるコンセプトがあったからと言っても過言ではありません。

長く愛されるブランドをつくるためには、技術力と同じくらいコンセプトにも注力する必要があります。
そして、どのようにブランディングしていくのかが必要になるわけです。
ドラッグストアに置くことで安いブランドとして価値は下がります。

大切なことは、どのようなブランドとして売り出していきたいのか?
そのハンドメイド作品にどれくらいの価値を作り出したいのか??
コンセプトがあり、ブランドデザインがあり、そのためのブランディングをしていくことが、ブランドイメージを作っていく上で必要なことだと私は思います。

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