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【要点まとめ】『「スポーツ万能」な子どもの育て方』

著者は、現在、「いわきスポーツクラブアカデミー」アドバイザー、ドームアスリートハウスアスレティックアカデミーアドバイザーなどを務める小俣よしのぶさん。

✔ プロの目から見た子どものスポーツへの取り組み方
✔ 運動能力の伸ばし方を知りたい


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子どもの体力・運動能力低下の問題

「失われた3つの間」とは?

現在の5歳児は約20年前の3歳児程度の運動能力
子どもたちの体力、運動能力の低下、運動能力発達の遅れ、肥満増加は、失われた「3つの間」が原因の1つと言われている。

3つの間とは「空間」「時間」「仲間」

空間は遊び場。公園ではボール遊びが禁止されたり、空き地にマンションを次々と建つなどして、子どもたちにとって遊び場である空間が失われてきた。
また、今の子どもは大人並みに忙しく、塾や習い事などで遊ぶ時間もない。少子化の影響や、友達も忙しいため、遊ぶ仲間が少なくなる。

専門的スキルの前に「ベースとなる体力・運動能力」

スポーツをしていれば、体力運動能力の強化につながると思うのは当然。
しかし、子どもの頃からスポーツだけ(サッカーや野球など)しかもスキルトレーニングだけをしていると、子どもの中で通用する選手にはなれるかもしれないが、思春期を迎えたときに行き詰まってしまう傾向にある。
それは「ベースとなる体力運動能力や運動感覚」がきちんと身に付いていないから。

子どもの頃はまず、
体力、運動能力を伸ばすことに取り組み、どんな運動も、ある程度そつなくこなせるようにしておく
並行して、サッカーや野球など専門的トレーニングをする方が良い。

子どもの頃にすべきこと

36の基礎運動

9種+9種+18種の3つに分類されており、この分類は、運動するときの身体の機能によって分けられている。

  • 9種=姿勢に関連する機能

  • 9種=重心に関連する機能

  • 18種=細かい運動や種子を巧みに使う感覚機能

9種=姿勢に関連する機能
立つ、組む、乗る、逆立ち、渡る、起きる、ぶら下がる、浮く、回る

9種=重心に関連する機能
走る、登る、歩く、跳ねる、泳ぐ、跳ぶ(垂直)、くぐる、滑る、這う

18種=細かい運動や四肢を巧みに使う感覚機能
持つ、支える、運ぶ、押す、当てる、握る、蹴る、押さえる、捕る、振る、こぐ、渡す、投げる、倒す、引く、打つ、つかむ、積む

(本書では、イラストでわかりやすく描いてあります)

この中で重要なのは、姿勢と重心に関する機能の運動
これはスポーツに限らず、一般生活を送る上でも重要な機能。

運動やスポーツが上手くなるには

この上記の「36の基礎運動」を複雑に組み合わせたり、組み替える力、組み変える力が高度に整った状態が必要不可欠。

特に小学生には、この「36の基礎運動」をしっかりやることがオススメ。
これらの運動の組み合わせが上手くなることで、運動のコツとカンが備わり、それが難しいスポーツのスキルの基礎になる。

基本姿勢の作り方

運動、スポーツ上達に欠かすことができない基礎姿勢の作り方。
クラシックバレエの基本姿勢を応用した方法を紹介されている。
ポイントは、体の芯を入れることと骨盤を起たせるイメージを持つこと。

  1. 最初に直立姿勢をとる。普段のラクな姿勢でOK!

  2. 直立姿勢からかかとの位置は動かさず、をつま先を外側に向ける。
    180度開けない場合はできるギリギリまで開くようにする。

  3. 両足の開きができたら気をつけの姿勢をとる。
    この時、両足を外側に開いているため、バランスが悪くなるが、「気をつけ」の直立姿勢をとることで安定する。

  4. ここまでできたら一旦普段の姿勢に戻す。

  5. 再び 3.の姿勢を作る。その姿勢を維持しながら、ぴんと立っているイメージや骨盤を立った感じを保ったまま、つま先を前に向ける。両足幅は肩幅程度、基本姿勢で作った体の状態を保ったままにすること。

  6. ここまでできたら、体を前後左右から押してみる。基本姿勢と足裏荷重ができていれば、ふらついたり姿勢が崩れたりしない。

※本書では、写真付きで詳しく解説されているので、ご参考に!


運動神経に良いも悪いもない

スポーツの現場でよく使われる「運動神経が良い・悪い」と言う表現。
耳慣れた言葉だが、そもそも運動神経に良いも悪いもないそう。
では、「運動ができる子」と「運動が苦手な子」の一番大きな違いは、運動体験
運動の得意な子は、遊びを通して、運動に必要な体力と運動能力を身に付けている。

運動ができない子・苦手な子は、体験機会が少ないことが原因の1つ。そのため、運動機会を与えるうちにできるようになる。
投げる運動が苦手な子には、投げ方を教えるのではなく、まずボール投げの楽しさに気づかせてあげて、その後は自分の好きなように投げさせることが大切。運動を繰り返す中で、必要な体力、運動能力が鍛えられ、かつ運動感覚が養われていく。

子どもの仕事は「遊び」

子どもの体力運動能力低下要因の1つに、「遊びの機会が減少している」ことが挙げられる。

遊びの中には「36の基礎運動」がふんだんに含まれている。
遊びが、スポーツのスキルにつながる。

小中学生は、9時間睡眠と昼寝が必要

身体の成長のみならず、代謝や骨成長の役割もある「成長ホルモン」は、ノンレム睡眠の時に分泌されやすいので、睡眠の質がとても重要。
成長期にある小中学生は、9時間程度寝ることが望ましい。

過度の運動は、成長を妨げる

栄養を取り入れて、十分な休息を取ることで、体が成長していく。
スポーツなどの運動すると、運動のために栄養をずっと使われる。
そうなると、身長伸ばしたり身体をつくるためのの栄養が減ってしまう。身体作りは、激しく鍛えるだけではない。
特に成長期の体作りは、「睡眠」「食事」「休養」をしっかり取ることが大事。

早期教育の弊害

低年齢化・早期単一特化の問題

子どもの頃から、サッカーだけ、野球だけ、など、スキルトレーニングだけをしていると、そのカテゴリーの中で通用する選手はできるが、その後、伸び悩むことが多い。

子どものスポーツ活動には、「低年齢化」や「早期単一特化」という問題がある。
低年齢化とはスポーツを始める年齢がどんどん低下していること、早期単位とかとは小さい頃から1つのスポーツに絞り、ベースとなる体力運動能力や運動感覚が身に付いていないこと。

多くの球技やフィジカル要素(身体と体力)の強いスポーツである陸上競技などは、20代半ば位がピーク年齢と言われているので、小学校高学年や中学生ぐらいから専門的に始めると◎

低年齢スタート・単一特化が有効なスポーツも

ただし、低年齢で始めることや、単一特化する事は、スポーツ種目にとってよっては有効。
例えば、フィギュアスケートや卓球のようにジュニア期の成績がその後の競技人生に影響するようなスポーツ。
あるいは、器械体操や高飛び込みなどの恐怖を感じるようなスポーツは、恐怖心が芽生える前に慣れておく必要がある。

特定スポーツ以外の種目をすることで、能力が向上

ドイツの研究で、トップレベルの選手の11歳時のデータを見ると、年間100時間をサッカー以外のスポーツ、さらに、それらをスポーツ遊びとしてやっていた。
トップレベルの代表選手ほど、サッカー以外のスポーツ遊びを長時間やっていたことがわかったそう。

同じスポーツばかりやるのではなく、違うスポーツを経験することで、違う身体の使い方や動きなどを体感し、それがサッカーのスキルにも良い影響を与えているのだとか。

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