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【要点まとめ】『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?』

現役保育士・日本語教師オススメ本
『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?』

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学びの3タイプ

学びには3つのタイプがあります。
この3つのタイプを見ると、その差が何なのかがわかります。

【タイプ1】学んでいるように見えるが、学ぼうと思っていない人
【タイプ2】授業中・仕事中だけでしか学ばない人
【タイプ3】寝ているとき以外、日常すべてが学びになっている人

おわかりの通りですが、【タイプ3】が一番能力が伸びます。
要するに、日常から頭を使っているかどうか、がポイント。

子どもを【タイプ3】にするには、
「気づく楽しさ」「知る楽しさ」「考える楽しさ」を知る必要があります。

『「気づく→知る→考える」楽しさ』を伸ばすには?

人と違う意見を発言させる」ことは、新たな視点でものごとを見ようとし、そこに気づきを生みます。
「別の見方ない?」「別の意見ない?」などと、通常とは異なることを考えるよう誘導してあげましょう。このような声掛けによって、人は自然と「気づき→知り→考える」ようになっていきます。
その際、出てきた発言内容に対して、絶対に否定をしないように!
これらのことを習慣にすると、頭の構造が変わってきます。


また、文章を読んでいるときには、 2種類の読み方があります。
1つは、「意味を理解しながら読んでいる読み方」。
この場合、書いてあることは当然よくわかりますし、ある意味、文章と自分は一体になっています。

では、もう1つの読み方は、「字ヅラだけを追っている読み方」です。
「字ヅラだけ」というのは、活字の羅列に対して目を移動させているだけということ。「字ヅラだけ」の読み方をしている子は、 100%国語ができませんし、さらに他教科も伸び悩みます。

この2つの読み方のうち、どちらの読み方をしているかは、勉強をしている中で早めに気づいてあげる必要があります。しっかり読み、考えることができれば、「意味を理解する力」も身に付きます。

できる人・できない人の差は「頭脳のOSのスペックの違い」

同じ環境や条件でも、「できる人」と「できない人」の差があります。
それは、「頭脳のOSのスペックの差」=「考える力の差」です。
このOSのスペックは「生まれつき決まっている」と考えられるが、後天的にバージョンアップすることは可能です。

OSのスペックの違いは「考えているか」「考えていないか」の差異によって生み出されるのです。
したがって、OSをバージョンアップするには、日常的に「考える」ことができるようにすることが大切です。

「頭脳のOSのスペック」をバージョンアップするには?

【OSをバージョンアップする2つの基本アプローチ】
=【考える力を手にするための2つの基本アプローチ】

「頭脳の OSのスペックの差」とは、「考える力の差」です。
この「考える力」は、第三者からのアプローチによってバージョンアップできまます。
第三者からのアプローチとしては、「日常的にマジックワードを投げかける」ことが有効です。以下に紹介するマジックワードを投げかけることで、「自分の頭で考える力」を引き上げることが可能です。

・疑問を持たせる

  1. 「原因分析力」をつくる
    マジックワード:「なぜだろう?」

    人に問えば、相手の頭脳が動き出し、自分に問えば、自律的に考える力がつく。
    人は問われることによって『考える』ようになる。私たちは関心があることしか見ない、聞かないため、ボーッと疑問を持たずに生きているのかもしれません。

  2. 「自己表現力」をつくる
    マジックワード:「どう思う?」

    「自己表現力」は、2020年以降に改訂された学習指導要領で重視される要素の一つ。
    「どう思いますか?」という言葉は、相手の意見を引き出すのと同時に、表現力を高めていく訓練にもなる。

  3. 「問題解決力」をつくる
    マジックワード:「どうしたらいい?」

    他人のアドバイスを仰ぐまえに、まずは自分で「どうすべきか」考えようとする姿勢をつくる。

・まとめさせる

  1. 「抽象化思考力」をつくる
    マジックワード:「要するに?」

    類似の言葉:「簡単に言えば?」「共通点は?」
    「抽象」とは、簡単に言えば「ざっくり言うとこういう感じ」、「具体」とは、「例がはっきりしていてわかりやすいもの」というイメージ。
    抽象度が高い子は、上の視点から物事を見ることができるので、ポイントを即つかめる。

  2. 「具体化思考力」をつくる
    マジックワード:「たとえば、どういうこと?」

    「たとえば?」という言葉は、「要するに」でまとめ上げるのとは真逆の方向。
    似たような事例を引き出せるということは、「抽象 →具体の思考」ができていることにもなり、事例をどんどん引き出すことで、さらに新しいアイデアを創出するためのクリエイティブな力もつくことになる。
    それまで意識してこなかった視点を持つことで、新しい発見ができる。
    こういったところから問題意識や好奇心が生まれ、「学びたい」という気持ちに発展することがよくある。

【さらにOSを強化させる補助的スキル】

  1. 「積極思考力」をつくる
    マジックワード:「楽しむには?」

    この言葉は不思議な力を持っており、人は自然と楽しむ方法を「考え出してしまう」状態になる。
    子どもに「楽しむためには?」と聞くよりも、親が「うわ、これ楽しそう!」と言う。
    勉強内容を教えなくても、子どもがわからないという設問を読んで、「へー、こんなのやっているんだ。すごいね。え、なになに、これってそうなっているんだ~、へ~」と言ってみてください。

    《自分に対しての場合》
    この「楽しむには?」というマジックワードは、実は自分自身に使うと最も効果を実感できるので、まずは、自分に対して使ってみることがオススメ。
    たとえば、次のように使っていきます。
    「毎日の家事、どうしたら楽しめるかな?」
    「朝ワクワクして起きるにはどうしたら?」
    「毎日会社に行くのが楽しくなるためには?」

    「楽しむには?」──このマジックワードを使うと、心が前向きになって「積極思考」がつくと同時に、「方法を考える」ようになるため、頭脳のスペックが上がっていく。

  2. 「目的意識力」をつくる
    マジックワード:「何のため?」

    目的を意識できないことで一番怖いのは、「思考が停止する」こと。
    つまり、OSのスペックが上がらないままでいるということ。
    なので、逆に言えば「何のためなのか?」という意識を持つようになると、思考が始まり、 OSのスペックが上がっていく。
    「目的意識」を持つことで、人は主体的になる。

  3. 「原点回帰力」をつくる
    マジックワード:「そもそも、どういうこと?」

    話の原点に戻れる。それと同時に、全体像が把握できるようにもなる。
    全体像が見えると、人は理解力が格段に上がる。

    《親から子どもの場合》
    ・子どもがケンカをしたとき
    「そもそも、どういうきっかけで始まったの?」
    ・学校の嫌なことをたくさん話しているとき
    「そもそも、最初はどうだったの?」
    ・算数が嫌いな子に
    「そもそも、算数が嫌いになったきっかけって何だったのかな?」

    《自分に対しての場合》
    「そもそも、私の今のイライラって何がきっかけだっけ?」
    「子育てがつらいと思ってしまうけれど、そもそも子どもが欲しいと思ったのはなぜだった?」
    「今の仕事を選んだのは、そもそもなぜだったかな?」

    原点に戻るためには頭脳を動かさなくてはならないが、この言葉にはもう1つのメリットが。それは、「自分の軸」を構築できるということ。
    軸ができると、不要な情報に振り回されることなく、自分のやりたいことを貫けるようにもなる。

  4. 「仮説構築力」をつくる
    マジックワード:「もし~どうする?(どうなる?)」

    《親から子どもの場合》
    このマジックワードは、子どもとの会話では楽しく使えるため、遊びながら使うのがオススメ。
    特に、子どもの創造力や好奇心を引き出すことに効果的。
    「もし浦島太郎が玉手箱を開けなかったら、どうなってたと思う?」
    「もし桃太郎で犬がいなかったら、どう戦う?」
    「もし桃太郎で鬼が赤ちゃん鬼を抱えていたら、桃太郎はどうしただろうね?」

  5. 「問題意識力」をつくる
    マジックワード:「本当だろうか?」

    常識を疑う。発明・発見の原点は「問題意識」。
    また、「これっておかしくないだろうか?」と思うことで、だまされる可能性も低くなり、トラップにハマりにくくなるという効果も。
    「当たり前のことを疑う」のは大切。実に多くの人が日常ハマっている思考のトラップ「いつもやっているから」「昔からやっているから」「みんながやっているから」というのが正しいとは限らない。
    折に触れて「これっておかしくない?」という言葉をかけることで、思考がリセットされる。

これはNG!気を付けるポイント

  • 相手が理解できない言葉を使う

  • 相手が考える前に答える
    特に相手が子ども場合、「なぜだろうね?」や「要するに、どういうことだろう?」と聞いても、「わからない」と答えてる時も多い。
    しかし、人は問われたときに一瞬でも、問われたことに意識が向くため、「考えている」状態になる。なので、問われた結果「ん~、わからない」でOK。この「ん ~」の部分で考えている。
    重要なのは、問われた結果の「答え」ではなく、「考えている」という「プロセス」。これが頭脳の活性化を促す。
    そして「わからない」と答えてきたら、「私はこう思うけど」と答えてしまってもOK。考えるプロセスを経てから、相手に答えているので、何も問題はない。

  • しつこく質問する

  • 相手を育成しようとする
    相手を育成しようと思えば思うほど、言動に圧がかかり、逆効果。

  • 同じ言葉を何度も使う
    OSのスペックを上げるためのマジックワードは、たくさん使えば使うほど効果はあるが、自分で使っている分にはよくても、相手から何度も言われると「しつこい」と思ってしまう。頻度は控えめに。

  • すぐに効果が出ることを期待する

  • 「頭脳のOSのバージョン」で、人生の幸福度を決める
    頭脳のOSのバージョンが高いか低いかは、人生の幸せとは何ら関係がない。
    特に親がそのような考えを持っていると、自然と子どもに伝わってしまうので、気を付けること。

日常的に使える「マジックワード」、家庭でも意識的に使ってみてください。

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