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フランスで私が感じたカルチャーショック
短期間の旅行でカルチャーショックを受けるのは難しいと思っているのだけど
フランスで少し衝撃を受けたことがあった。
蜂を全く怖がらない女の子
コルマールは川の辺りや広場、レストランの入り口、至る所に花が咲いている、とても美しい街だ。花が多いせいか、テラス席のあるレストランが多いせいか、小さい蜂が沢山飛び回っていてテラスで食事をする度に蜂が遊びに来る。
私が座るテラスの隣のテーブルには、子ども連れの家族が座っている。
この日も蜂が飛んできて、女の子のグラスの中に入ってしまった。
私だったらビビりながら、蜂を怒らせないよう細心の注意を払いつつ、追い払おうとする
ところが、彼女もその家族も蜂を追い払おうとせず、気にする素振りさえ見せない。
蜂が止まっているグラスは、少女が瓶のコーラを飲むために用意されたもので幸いなことにグラスは空だったが、瓶の中にはまだコーラがたんまり残っている。
どうやって残りのコーラを飲むのだろうと見ていると、彼女は残りのコーラを飲むタイミングでゆっくりグラスを下に傾け 蜂がグラスから出るのを待ってから、コーラをグラスに注いだ。
フランスの蜂は日本でいうところのハエくらい、攻撃性が無くありふれた存在なのかもしれないけど、私はハエでも、来た瞬間、即座に追い払う。
小学生低学年くらいであろう彼女が慌てもせず一人で対処している姿を見て、
虫にビビり倒している自分はなんて情けないのだろうと思いつつも、私が虫を対処できないのは環境の違いのせいで、私自身の問題ではないということにして、 この敗北感を忘れることにした。
定休日は日曜日
フランスの日曜日は、大手のスーパーも服屋もコスメショップも閉まっていて買い物ができない。水を買うにも一苦労だった。
コンビニやファストフード店が毎日24時間営業している日本で育つと、オフィス街ならまだしも観光地で店が定休日なんてことは、ほぼあり得ないだろうという感覚を持つ。
確かに日曜日はキリスト教では安息日なのは分かっている。
だけど、観光地で、このゴリゴリの資本主義の21世紀に店を閉めるなんて、私の感覚とは全く違う世界線じゃないか。
イギリスに留学していた時は、ロンドンでなくても日曜日も通常営業のお店が多く営業時間に文化の違いを感じることはなかった。 まさか、同じヨーロッパ圏でこんなに文化が違うとは思わなかった。
恐るべし、フランス。
でも、家族と過ごす時間を大切にするために、日曜は休みという考えを重んじるのは、どこか私たちの暮らしとは違う余裕があって素晴らしいし、羨ましい。
観光客側としては大変不便だけれど、このままのフランスでいてほしい。
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