アイドルの力

財布の紐が硬いアイドルオタク

私は好きなアイドルがいるのだけれど、年に数回ライブに行ったり
ライブDVDを見たり、曲を聞く程度の弱火オタクだ。

それこそ、10代の時は出演している番組や雑誌は必ず見ていたし
部屋にどれだけ物があっても困らない実家には
ライブのパンフレットや読み返しもしない雑誌の切り抜きを保管していた。

けれど、20代後半になって数回の引越しを経た私の「物の購入基準」は
実用的か否かになっていた。
ライブに行ったらペンライトは記念になってライブ中にも使うし
非常時の懐中電灯になるから買うけど、うちわは買わない。
ライブが終わったら殆ど見ないからだ。

そんな金銭感覚の私が、コロナ禍に10年ぶりに推しグループが増えた記念で
アクスタを買ってみた。
好きなアクスタが手に入って嬉しいのに、使い道に困った。
コンサートのうちわみたいに、ライブで使ったっきり箪笥の肥やしになったらどうしようという不安に駆られた。
お出かけやライブにアクスタを持って行ったり、友達と推し活する時に写真を撮るのに使うことは知っている。
だけど、オタ友はいないし写真を撮りたいという願望もない。

仕事を頑張る力をくれたアクスタ

熟考の末、会社に持って行って、デスクに飾ることにした。そこなら確実に毎日見るし、疲れた時に見れば癒される。
課内以外の人には敬遠されている自覚があるので、私がアクスタをデスクで飾っていてもいなくても誰も気が付かないだろう。

もし誰かに怒られることがあったら、その時は
「海外では、家族や好きな写真をデスクに飾るのは普通のことです。」
と言うシミュレーションまで考えた。

結局、誰からも怒られることなく、寧ろいつも話さない人が興味を持って話しかけてくれたりした。

アクスタを見れば、癒されるだろうな位の期待値で持っていったのに
一番の効果は挫けそうな時に支えてくれたことだった。
最繁忙期に一人で事務所に残っている時も
上司に理不尽に怒られて悲しかった時も
失敗して落ち込んでいる時も

アクスタを見つめては、
アイドル業をするためにいつも血を吐くような努力をして
大変な事や嫌な事だって沢山あるだろうに、
ステージに立つ時は凛としている彼らの姿をを思い出していた。

アクスタに奮い立たせられながら仕事をすることになるとは思わなかったけど、アイドル達に本当に助けられていると実感した。

いつも本当にありがとう!大好き!

#買ったわけ

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