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博士課程1年8月

友人から「休日はどこに出かけるか」と聞かれることがあります。
今回は、お気に入りのスポットである「隅田川」を紹介したいと思います。他に書きたいことがあったのですが、迷った結果こちらになりました。


やはり水辺は気持ちいいですよね。
都心育ちの自分にとって、隅田川は心の川。
ストレスフルなときは必ず夜の川辺を訪れて、水面をぼーっと眺めます。そんな隅田川の両岸は整備されていて、「隅田川テラス」として遊歩道になっています。犬の散歩やランニング、釣りをしている人がいます。

夜の新大橋が一番好きです

おすすめの散策ルートが2つあります。
1つは、竹芝あたりから浅草までテラスを散歩するルート。もうひとつは、竹芝から船に乗って浅草まで行き、そこから北千住を過ぎて日暮里舎人ライナーにぶつかるあたりまで歩くルートです。

新聞記事より


ルート1 隅田川テラスお散歩

ルート1の方では、隅田川にかかるたくさんの橋を楽しむことができます。それぞれデザインが違っており、狭い感覚に浮世絵にも描かれていたり、関東大震災の復興を感じることができたり、隅田川と生活を共にしてきた東京を見ることができます。
隅田川テラスは、整備する区によってデザインが異なっており、そこに注目するのも楽しいポイントです。水門もたくさんあります。

築地市場跡地の混沌と新しい道路を眺めつつ進みます。多面体の形をした謎のオブジェクトは、水位(潮位)観測所の施設です。

水位(潮位)観測所の施設

「かちどき橋の資料館」に立ち寄るのもおすすめです。資料館前にある車止めには小鳥が乗っていて、各地にありますが、「ピコリーノ」という名前がついているそうです。かわいい。
勝鬨橋は、もともと左右に橋が跳ね上がる跳開橋であり、その機構紹介や大きなモーターなどを見ることができます。大きな構造物を動かす機構を見るのは興奮しますね。

資料館前にいる小鳥が乗った車止め「ピコリーノ」

リベットたっぷりの永代橋、夜に訪れると清洲橋と合わせてライトアップが綺麗です。清洲橋で川が大きく左にカーブして、スカイツリーも見えるようになってきます。松尾芭蕉記念館があり、川に向かって座る松尾芭蕉像を見ることもできます。一日のうちに像の向きが変わるとか。新大橋のオレンジ色が個人的には大好きです。首都高の橋梁もかっこいい。両国橋のガードレールは相撲にまつわるデザインになっていてかわいいし、JR総武線の橋梁に電車が通るのを見ているのも好きです。

リベットたっぷりの永代橋
一段高いところにちょこんと座っている松尾芭蕉像
高速に乗っていても下から見てもどちらも綺麗
両国橋の奥に見えるスカイツリー
総武線は浅草橋駅に向かいます

神田川へ分かれる柳橋あたりの雰囲気も好きです。
佃煮屋さんや屋形船屋さんが並び、川を中心とした生活を感じます。

柳橋のたもとには佃煮屋さんがあります
神田川クルーズ船から見た柳橋周辺


ルート2 クルーズと荒川

ルート2の方では、ルート1で見たり渡ったりした橋を、船に乗ってくぐります。日の出桟橋あたりから船に乗り込みます。東京湾のレインボーブリッジなどが見えて、この時点でもかなり楽しいです。
水上バスではヒミコが、その独特なフォルムで有名です。松本零士プロデュースの未来型船とのことで、宇宙船のようなデザイン。見れるとちょっと嬉しいです。

レインボーブリッジ
水上バス「ヒミコ」

夕方に乗れば、石川島方向に夕陽が差して、綺麗なビル群を見ることができるはずです。春には、桜を見ることもでき、船も混雑するようです。

石川島の桜並木
船上からの夕日
橋の下の構造が見えるのが興奮します
そろそろ浅草です

浅草で下船して、歩き始めます。
ここらへんがスカイツリーとの再近接ポイント。隅田川テラスにも椅子と机があり、夕方になると酒盛りをしている方もいらっしゃる、かなり気持ちが良いスポットです。東武鉄道の隅田川橋梁下は、「すみだリバーウォーク」と呼ばれる歩道橋になっています。浅草と東京スカイツリータウンを結びます。

東武鉄道の橋梁
ビールの形をしたビルの足元にある階段にはいつもカップルがたくさん
スカイツリーから石川島が見える

浅草で下船し、歩きはじめると最初にくるのが桜橋。X字になっているのが面白くて好きです。映画、PERFECT DAYSでも登場しました。浅草までとはうって変わって、川岸の雰囲気はうら寂しくなっていきます。産技高専荒川キャンパスあたりで、ちょっとした干潟や整備された汐入公園があります。春になると一面にクローバーが生えて、綺麗なところです。奥手に東京ガスのガスタンクが見える景色も、また面白いです。

南千住汐入公園付近の干潟(?)

そこを抜けて、隅田川が荒川に近づいて大きく曲がり、帝京科学大学あたりで、荒川の土手に出ることができます。大きくゆったりとした荒川の土手は、野球場があったりと、隅田川の雰囲気とは全く違います。荒川に沿って進むと、日暮里舎人ライナーや都電荒川線あたりにぶつかり、上野や東京駅方面に戻ることができます。

帝京科学大学あたりから見た尾竹橋
荒川河川敷
かつしかハープ橋をのぞむ荒川
日暮里舎人ライナーの荒川横断橋梁


日本橋クルーズ

日本橋たもとの日本橋船着場からも、船が出ています。日本橋川(江戸外堀の石垣など)、神田川(お茶の水、秋葉原など)、隅田川をぐるり一周する歴史コースに乗ったことがあります。
こちらも、東京の馴染みのある橋をどんどんくぐっていくコースで、とても楽しいです。隅田川につながる川の様子を、水上から見ることができます。

日本橋をこの角度から見るのはなかなかなくて興奮
江戸城外堀の石垣
御茶ノ水あたり


隅田川の橋は、美しく、歴史もあり、構造などの工学的観点からも楽しいです。大学の都市工学科では、隅田川にかかる橋の設計図から模型を作ると聞いたこともあります。
ぜひ水の清涼感と風を感じに、隅田川の散歩はいかがでしょうか。

今年の夏は、某科学館で夏季限定ボランティアをしていました。
月報にしようかな、とも思ったのですが、どこまで公開していいのかわからなかったので、隅田川の記事にしました。残暑、生き延びましょう〜

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