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7限目のフルール FIRST SEASON fin.

2024年6月16日(日)
7限目のフルール単独主催公演
『7限目はホームルーム vol.3』

7限目のフルール 1期生
岡澤唯、片岡和、勝見奏花、高柳咲彩、竹内花春


彼女たちの集大成を見届けた。




僕は今まで色んなアイドル1期生のデビューを見てきた。

中でも特別な存在なのは、乃木坂46のデビュー初期。

当時AKB48が1強の時代に公式ライバルという看板を背負わされ、
どう考えても勝てない圧倒的な強さの相手へ立ち向かわなければならなかった、
1期生たちのその覚悟と闘志を秘めた目に強く惹かれた。


どの歌番組に出てもよそ者扱いのアウェイ戦のようだったあの頃に、
全力で自分たちにしかできないことを表現したことで、
いつの間にかAKB48の公式ライバルなんていう対立構造は薄れていき、
彼女たちは乃木坂46としての居場所を作っていった。


乃木坂46の色を0から作ったのは間違いなく彼女たちで、
それはデビューから10年以上経った今でも色濃く残っている。


アイドルの1期生は背負わされているものがあまりにも大きすぎる。

そのグループの未来は1期生が作ると言っても過言ではないくらいに。



そんな中でも7限目のフルールの1期生は、
今までのアイドルの中でも群を抜いて1期生として努力してきたと思うし、
色んな苦悩の上に今の輝ける場所と、ナナフルの色が出来上がっている。


学校のカリキュラムとしてアイドルを目指すという、
全国で見ても前例が少なく、周りに目指すべき場所が分からなくて、
暗くて先が見えない道に高校1年生の6人で立たされたのが、
中学生を卒業してばかりの去年の4月のことだ。


勉強が本分というのが前置きされた上でのアイドル活動。

それならアイドルはクラブ活動くらい片手間にやれば良いのか。

それとも何となく都合がある時に放課後練習に参加するような部活動なのか。


先が見えないながらも彼女たちには色んな道が用意されていたと思う。

文化祭の出し物くらいの学校内のアイドルとして、
何となく高校生活の思い出のひとつに残る活動として、
少しでも楽な道を選ぶことはいくらでもできたはずだった。


しかし、彼女たちが選んだのは最も暗い茨の道だった。

現役のアイドルと同じ土俵に立つことを選んだのだ。

普段勉強しながらなら仕方ないね、なんていう言い訳は通用しない。


ちゃんと彼女たちのためにお金を払って、
時間を使って見に来てくれる人がいる。

そんな大人の世界の環境に彼女たちは立ち向かい、
その世界で輝くことをめざしたのだ。


その道を後ろからサポートして、彼女たちが転ばないように、
思わぬ穴に落ちてしまわないように、少し先の足元を照らしてくれたのは、
きっと運営の方々やマネージャ、先生方、親御さんだったと思う。


けど、それでもまだ先は見えない。

どこを目標として進めば良いのか分からない。


そんな道を先まで明るく照らして、切り拓いていったのは、
メンバーのみんなそれぞれが持っていた個性と魅力、
そして何より彼女たちの胸に秘めた信念と決意だと思う。


高校生活の3年間をアイドルとして全力で生きることを選択した覚悟と勇気。


歌が苦手、ダンスが苦手、でも何となく可愛ければ良いじゃん。
そんな選択肢を考えもせず、アイドルとして、人生の一瞬一瞬に
ちゃんと輝くことに没頭した1年間だったと思う。

人生で1度きりの高校生活3年間のうちの、
高校1年生の1年間。


彼女たちはアイドルとして駆け抜けることを決意し、
入学してからデビューまでの4ヶ月間は必死で歌を練習し、
ダンスを特訓し、アイドルとしての振る舞いを勉強した。

そして8月にデビューライブを終えてからも、平日は授業が終わってから特訓して、
休日は長野か東京で成果を試されるようなライブに出演し続けた。

ライブの後にはファンの方と交流する特典会もあり、
歌やダンス以外にもアイドルとして試される場を何度も経験した。


彼女たちの1年間はどんな1年間だったのだろうか。

私たちとは全く違う時間を過ごしただろう。

毎日きっと同じ日なんてことはないくらい、日々努力したことと思う。


そんな日々の積み重ねの集大成が、この前の『7限目はホームルーム vol.3』だった。

今までのライブで1番全力だったのが目に見えて分かるくらいで、
パフォーマンスと歌声から彼女たちの気持ちが胸に響いてくる。


そして彼女たちの目はこれから先を見ていた。


今の集大成を表現することを通して、
また次の1年を見つめていた気がする。


まだまだこれから始まる物語がある。

集大成として1年間頑張ったねという気持ちよりは、
まだ走り続ける強い意志と熱を感じた。

この日のパフォーマンスは凄みを帯びていた。


高校生の頃の3年間は人生の中でも、本当に特別な時間だと思う。

その人生の時間をナナフルとして必死に生きている1期生の皆さんは、
日々目まぐるしく忙しくて振り返ることは少ないと思うが、
この1年間が人生の中で掛け替えのない時間だったと気が付くときが、
いつか必ず来るはずだと思う。


高校を卒業するとき、
大学生になって就活が大変なとき、
社会人になって毎日忙しく疲れてるとき、
ふとしたときに高校生活のことを思い返すときが、誰にでもあると思う。
私は高校を卒業してから10年くらい経つが、今でもよく思い出すことがある。


人生の支えとなる思い出が、ナナフルとして全力で生きたことで
溢れかえることになるメンバーの皆さんの人生は、
これから先どんなことがあっても輝いていて、
必ず素敵な人生になることが決まっているような気がする。


彼女たち6人が1期生というのが奇跡だったと思うし、
人生で最高のアイドルグループだという自信がある。

僕の人生で最後のアイドルとして見届ける覚悟もできた。



これから始まる彼女たちのSECOND SEASON

生まれ変わって進化する7限目のフルールを
これからも近くで見続けたい





余談
ーSECOND SEASONを駆け抜ける2期生ー


僕は今までのアイドルで2期生の加入に、前向きな気持ちになれたことがなかった。
突然否定的な話になってしまうが、ちょっと前までの僕の気持ちを整理したい。


アイドルグループとしての環境と色は既に、
1期生が想像を絶するほどの努力で0から作り上げているから、
その環境が変わってほしくないワガママな気持ちと、
1期生のことが大好きな故に1期生だけのグループを見続けていたかった。


しかし、僕はこの前のライブで2期生をステージ上で見た時、
アイドルグループの2期生へのイメージが一転した。

そこには緊張した面々の2期生の彼女たちがいた。


1期生の偉大さを感じているのは我々オタクと同じくらい、
いやそれ以上に2期生が身近で感じていると思う。


そんな環境を壊してしまわないように

グループ全体としてクオリティが下がらないように

1期生の方の飛躍に枷にならないように

ファンの方々の気持ちを裏切らないように


1年前の1期生のデビューの状況とはまた違った不安に包まれている。

2期生の彼女たちは1期生が作った道の後ろに立っているものの、
今はただ着いていくだけで自分たちの道を探すのには
先が見えていない不安があるような気がする。


色んな不安があるとは思うような気はするが、
私の偉そうなオタク心からすると何も不安に思わなくて大丈夫だと言いたくなる。


偉大な先輩の1期生の方々がそばにいるのが、
2期生の彼女たちにとって最も恵まれた環境だと思うから。


2期生の皆さんもきっとこれからどんどん輝いていくんだなと思うと、
僕はこれから始まるSECOND SEASONが楽しみで仕方ない。

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