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ZX-25Rというバイク

2019年 東京モーターショー。
あの衝撃を覚えているだろうか。

今ではジャパンモビリティショーなんて名前になったけど、4輪自動車だけのイベントと言うわけではなく、2輪自動車も発表される。

この時に世界初公開されたカワサキのZX-25Rというバイク。
これは本当に「!!!?!?!?」となったし、自分だけでなくバイク業界も、その業界人も、世界中のバイク好きが同じ気持ちになったんじゃないかと思う。


株式会社カワサキモータースジャパン プレスリリースより ZX-25R 2020モデル 

発表された新型バイクのパワートレインはなんと250cc 4気筒。
それはその昔、バイクの性能競争がとても過激だった1980年代や90年代にこぞってリリースされていたいわゆるレーサーレプリカと呼ばれる種類のバイクに搭載されていたエンジンであり、レースで戦っていたマシンの心臓部だったエンジン。
2サイクルエンジンが主流だった時代から4サイクルエンジンになり、超高回転まで回り、最高速も速く、しかし排ガス規制や過激すぎて危険などの時代の流れとともに次第に姿を消していった歴史がある。

で、カワサキの中での話をすると、1998年から2007年まで生産・販売されたバリオスIIというバイクがあって、そのバイクが最後の250cc 4気筒マシンだった、つまり12年ぶりくらいの復活となる。
12年といえば干支一周分なのである。

そして本当に発売した2020年、諸費用入れると100万円に届きそうな高級250ccバイクは、「車輌価格が高い!」という印象などどこ吹く風で売れていった。

今年は2024年、発売から4年が経とうとしている。
スペックなんかはいくらでも書かれているのでここには書かないが、超かいつまんでいうと日本とインドネシア本国、それぞれの国に合わせたセッティングがされていた2022年式までと違い、2世代目となる2023年式からは同じになったようだ。(2024年式はカラー変更、SEモデルのみになった)

とにかく発表されてからの間、気になって気になって仕方のないバイクだったのである。

自分はと言えば、じゃあこのバイクを買ったのか?と言われるとNoになる。
なぜならば2020年の時点でホンダCBR600RRを買ったから。

このバイクに関しても2014年式を最後に音沙汰がなかったが、ZX-25Rと同じく急に来たのである。

自分は初期型の2003年モデルからいつかこのCBR600RRに乗りたい、というかこの600cc4気筒エンジンを所有したいという思いがずっとあり、2020年モデルが出ると発表された瞬間に飛びついたということになる。

で、そのCBR600RRは、2020年モデルを2022年くらいまで生産して終わりだろうとその時は思って急いで予約をして買ったけど、なんと2023年以降も排ガス対応して継続販売するというじゃないか。
なので3年維持して一度車検は通したものの、売却してしまった。

我が家にはもう一台バイクがあり、それは同じくホンダのグロム、5速シフトにモデルチェンジした最初の型。
それは今現在は自分が通勤などで使用しているが、家族内にもう一台バイクを使いたい人がいるのでもう一台欲しいのである。

グーバイクなんかで色々探して、あれかな、これかな、なんてとりあえずは中古車で候補をしばらく悩んでいたけど、最終的にはこれかなという機種に絞り込みはしたものの、ZX-25Rはずっと引っかかっていた。

しかし高いのだ。車両本体価格が。

なんなら同じくホンダのCBR250RRも一瞬検討はしたものの、こちらもほとんど変わらんやろがいってくらい高いのだ。

ただCBR250RRに関してはパラツインと呼ばれる並列2気筒エンジンで、今現在は250ccクラスで主流のエンジンを搭載している。
以前、これも発売の時に飛びついた形で購入したヤマハのYZF-R25という250ccマシンがあり、これにしばらく乗っていたところ、どうもやっぱり自分はこの2気筒のサウンドがあまり好きじゃないらしいという事があったので、仮に買える金額だったとしてもその点で実際の購入には踏みれきれなかった。(もちろん中古も探した)

仮に金額の折り合いがつけば、高級車に対して失礼な話かもしれないが消去法でCBR250RRになっていた可能性は大いにあった。
乗れば楽しいだろうし。

けどやっぱりZX-25Rが気になるのである。4気筒信者だから。

というわけでやっぱり一回見てみないと、あわよくば乗ってみないとと思って自宅から近いカワサキプラザを訪れてみることにした。


株式会社カワサキモータースジャパン プレスリリースより ZX-25R 2023年式

1度目はなんのアポもなくフラッと訪れ、発売したばかりのZX-4RRなんかも見ながら、商談ということであれば予約して頂いてという事だったので、商談での来店予約をし、その日はコーヒーだけをご馳走になって出直すことにしたのであった。

次回は商談での話になると思います。
ではまた。


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