中国の人口から天国の人口を求めてみた

タイトル通りである。ちなみに結論としては約4.7億人ということになる。
どうしてこうなるのかは記事を読み進めればわかるはずである。


1. 背景

インターネットには以下のようなコピペが伝わっている。

生前悪い行いをした者は地獄に、良い行いをした者は天国に、中くらいの行いをした者は中国に行くという

このコピペにしたがえば、中国の人口と天国の人口には相関があると考えられる。すなわち、前世の人口が天国・地獄・中国に割り振られているということになる。
ここから、いくつかの条件を仮定することで天国の人口を算出できるのではないかと考え、本記事に至る。

2. 準備するもの

以下のものを用意すれば準備万端である。

①フェルミ推定の知識
②2:6:2の法則
③中国の人口

順番に説明する。

①フェルミ推定の知識

フェルミ推定とは「調べようのない量を複数の仮定を設定することで推測する」という手法である。有名な問題に「シカゴ在住のピアノ調律師の人数を求めよ」という問題がある。計算結果については検索すればすぐに出てくるため省略するが、「シカゴの人口」や「ピアノの調律頻度」など複数の仮定を置くことによって上記のような捉えどころのない値に関しても一定の説得力を持つ値を算出できるということになる。

今回はフェルミ推定の考え方をベースに計算するため、前提条件として準備する。

②2:6:2の法則

別名「働きアリの法則」。これは組織や集団の中で

・上位2割が良く働く集団
・中央6割は普通に働く集団
・下位2割はあまり働かない集団

という分布となるという法則のことである。

今回はこの法則を上記コピペでいうところの「生前の行い」に当てはめてみる。すなわち、生前の集団に対して

・上位2割が善行を積み天国に行く集団
・中央6割は普通に生き中国に行く集団
・下位2割は悪行を働き地獄に行く集団

という分布に分かれると仮定する。

余談だが、2:6:2の法則と似たような法則に「パレートの法則」と呼ばれるものがある。これは、「組織の中の2割の集団が全体の8割の利益を生み出している」という法則である。


③中国の人口

統計データを引用すると、2020年現在で約14億人という数字が得られる。


以上で準備完了である。

3.計算結果

準備が長くなってしまったが、あとは簡単な計算である。

中国の人口と天国の人口の比率は2:6:2の法則より6:2=3:1であるから、

(天国の人口)=(中国の人口)/ 3 = 14億 / 3 ≒ 4.7億

と導き出される。


4. 余談

以上の情報や仮定から他にも複数の推測ができる。


・前世の人口

前世の6割が中国の人口になっていることから、

14億 / 0.6 ≒ 23.3億

となる。

ちなみにこの規模の人口だったのは以下の統計をみるに1930~40年代ごろと推測できる。つまり「前世」という概念は約80~90年前を指すということも推定できた。


・来世の人口

2020年時点の世界人口は77億9500万人だという。

これより、来世の人口は、

・天国:約15.6億人
・中国:約46.8億人

であると予測される。
前世-現世と現世-来世の関係性が同じだとすると、来世紀には中国の人口が3倍になっていると考えられる。あまりにも人口過密な国家ができあがってしまった。


4. 終わりに

いかがだっただろうか。ここまで読了した諸氏においては今回の試みを理解していただけたことと思う。

フェルミ推定の考え方は色々なところに応用が利くと思うので是非学びを深めてほしい。





という大真面目にふざけ倒した記事。たまにはこういう記事も悪くない。

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