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理想の道徳の授業

「理想の道徳の授業」

そう言われてもなかなか言語化することはできない。

最近の道徳は生徒が活発に意見を言えている。

なぜなのだろう?

「教え込む道徳からみんなで考える道徳へ」

私の中で意識しているのはこのくらいである。

30通り以上の考えを出し合い

それについて議論する。

時には脱線することもあるが

道徳ならではの醍醐味ととらえる。


隣の人と話し、発表して意見を言えればそれに越したことはない。

しかし、人はそんなに強くない。

注目されることを恐れる生徒だっている。

だからこそ

「隣の人と話し考えがまとまったら黒板に書きにおいで」

と声をかける。

今まで発表できなかった生徒もどんどん書きに来る。

早く書き終わったものから紹介し

まだ出ていない意見があれば書いてほしいと伝える。

せっかく考えた自分たちの意見。

一人の意見ではないからこそ

そのままにしておくのはもったいない。

話し合った時間に価値づけ、意味づけをするために

勇気を振り絞って書きに来る。

書いたあと、生徒の表情は少し誇らしげでもある。

こんな道徳を続けていきたい。


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