24-19 時間の達人


 さて今回は時間管理に私見や経験をお話ししたいと思います。こういった内容は、読んでも読みきれないほどのビジネス書が出ているので、僕自身もあまり最近は明文化をしてこなかった分野であります。
 大学から始めたアメリカンフットボールは、社会人で選手を8年し、その後2年のブランクを挟んで、コーチ人生へとつながり今に至ります。好奇心旺盛な僕は、時間に目一杯いろんなことを詰め込み、破綻寸前に幾度となるような経験をしつつ成長がないまま今に至りました。
 以前、誰かのインタビューで、「何かすごい物を手にいれたければ、何かを犠牲にしないと手に入れられない」という話を聞き、社会人の選手時代は、シーズン中金曜日や練習前日の飲み会は一切断る程度のことはしていたりしましたが、今振り返ればまだまだだったかもと思う日々であります。
 学生時代は、持病の喘息もあり、アメフトをできる時間とできない時間がはっきり分かれていたので、無意識に今できることに¥注力する癖がついたのかもしれません。自分のメモ帳に、「5分あったらできること」というページがあり、
・腹筋30回 インターバル1分 x3 
・腕立て伏せ30回 インターバル1分 x3 
・スクワット50回 インターバル1分 x3 
ようなことがいくつも書いてあり、ジムに行けないことを埋めようと考えていた痕跡がありました。この少し複雑なことで、15分あったらトイページもありました。自分なりに電車の中とか、カンガごとをして閃いたことを書いておいたのだと思います。あと急に二時間できたら、みたいなことも書いてあったと思います。もし占い師さんにみられたら、生き急いでいる とかコメントされたかもしれません。
 そんなある日、スマホアプリのMy Statsというアプリに出会いました。名古屋と東京にあるネオレックスという会社が作っておりました。なんとなく自分の普段の見つめ直しのために使ってみたところ、単機能ですが使いやすかったです。その開発元が、時間の達人募集と銘打って、ユーザーの事例を集めていました。正式エントリー前に、事前エントリーをして、その後簡単なレポートを出すというものです。僕はなんの気無しにエントリーをしていてすっかり忘れていたのですが、締め切り1週間前に、開発元の副社長さんから、ぜひレポートが見たいので、送ってくださいとDMが送られてきました。当時僕は小平を中心に活動するX2(日本リーグ2部)のアメフトチームHurricanesのコーチ1年目でした。その方は、隣の市で、お子さんのラグビーを応援する延長でラグビーの審判をされていたようで、このようなチームが近所にあることを知らなかったので、ぜひお話を聞きたいとのことでした。そういった方からのDMもあり、レポートを仕上げて提出しました。僕自身も忘れていた頃、時間管理の達人に選ばれましたとのメッセージが来ることとなります。なんでも、応募者の上位4人に選ばれ、Apple Store銀座で優勝決定戦があるので、参加くださいとの連絡でした。僕自身も驚きましたが、これとないチャンスですので、参加させていただきました。その時の僕のやりたいことが、サラリーマンコーチが如何にアメフトのプロコーチに近づくかの時間術といった内容だったと思います。時間の捻出と、健康管理をセットにした内容をプレゼンしました。残念ながら名人の称号は取れませんでしたが、いろいろな方と出会えてとても有意義な体験をさせていただきました。
 
https://www.mystats.net/jpn/mosm/
 
 本会の後の飲み会で聞いた話ですが、最後の10名から4名に絞るところがとても大変だったと聞きました。落選された方の中には、某有名文具メーカーの開発の方、某リゾートチェーンの顧客管理の方など、びっくりするような方と、せっていたと聞いて我ながら驚いたことを覚えています。
 この大会は12月にあり、その時に目標としていたX2からX1の昇格はできなかったのですが、これを使い続けて、翌年はOC(オフェンスコーディネーター)として、初めて望んだシーズンで、13勝0敗のパーフェクトシーズンでX1昇格を果たせました。今振り返ると、この辺りの年は、U19で海外遠征行ったこと以外あまり記憶にない年なのです。おそらく、無我夢中でHurricanesと向き合っていた年なのかもしれません。自分では犠牲にしていない感じでも、大半の時間をチームに当てていたのかもしれません。
 さて限られた時間という言葉がありますが、今年はどんな使い方をする年になるのでしょうか? できることを一つ一つ頑張ります。

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