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友達のC君とK君がかなりバトル漫画だった話

群馬にね、C君とK君って友達がいるんですよ。C君とK君はふたりとも音楽をやっているんですけど、まぁ一言でいうと大変わんぱく盛りな青年たちで、若い頃は家の中で花火をやったり、マントヒヒが自分の顔を覚えて懐くまで動物園に足繁く通いつめたりと、そういうかなり無軌道な生活に身を任せていたような子らなんですよ。とくにこのC君がスケールの大きい男で、なんか去年の夏に久々に会ったとき、初対面の若い男の子連れてて紹介されたんですけど、どこで知り合ったのか聞いたら、『実家の納屋に侵入してタバコ吸ってる現場に出くわしてそれで仲良くなった』って言ってましたからね。何をどうしたらそうなるのかわからない。実家の納屋に不法侵入していた人間と仲良くなることは本来不可能。起承転結ガン無視。“それで”のフレーズに情報があまりに詰まりすぎてる。

で、このC君とK君がね、こないだ仕事が思った以上に早く終わったんで、『友達のライブが東京でやってるから今からそれ観に行っちゃう!?』とか盛り上がって、そのまま勢いで車乗って東京行ったらしいのね。で、会場近くの立体駐車場に車停めて急いで会場向かって、なんとか半分ぐらいライブ観たんだと。ほいで、いやー最高だったねーとか言いながら駐車場に戻って、車を出庫させようとしたら、ちょうど目の前で出口のシャッターが閉まり始めたんですって。

それでC君とK君もヤベエ!ってなって、

慌てて車降りて、

二人がかりで降りてくるシャッターを両手で止めたんだって。


絵面が完全に幽遊白書すぎ。


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それで二人でなんとか必死にシャッターを食い止めてたんだけど、このままじゃ埒があかないってんで、C君がK君に『ここはオレが抑えとくからお前はこの立体駐車場の管理人に連絡してシャッターを止めてくれ!』って言って、K君も『わかった!』つって飛び出して、管理人室を必死に探したらしいんですよ。完全にシチュエーションがバトル漫画すぎる。

で、なんとか管理人を探し当てて、今これこれこういう状況で僕の友達が潰されそうなんで助けてください! って泡食って説明したら、別に全然常時抜け出せる出庫用の出口がちゃんとあったらしい。

で、普通にそこを通って帰ったって。

まあなんていうか、『やばいね』しか言うことがない、素晴らしいエピソードトークでしたね。



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