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「引き寄せ」と「感情」の関係性について考えてみた

私の本棚には「引き寄せの法則 エイブラハムとの会話」という本がある。
著者は、エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックスさんご夫婦。

なぜこの本を買ったかというと、引き寄せについて自分自身考えさせられることが多かったので実際どういうものなのか知りたかったから。

結論から言うと、この本は非常に分かりやすく、納得することが多かった。
しかし、スピリチュアルな側面もあり、人によっては好みが分かれると思う。

そのスピリチュアルな側面に関して訳者はあとがきでこう書いている。

わからないこと(スピリチュアルなこと)はわからないこととして、しかし、その内容が自分の経験や気持ちに照らして、なるほどそのとおりだと思うのなら、それは素直に取り入れてもいいのではないか。
この世の中にはわからないこと不思議なこともある、それが生きている面白さかもしれない。

また、著者は本文でこう言っている。

人間は、この物質世界にいろいろな体験をするために生まれて来た。
そして人間はこの世界の経験によって、常に進化する存在であるということ。

この本の中で一様に言われていることが、「感情に敏感になれ」ということです。

それは本文のこの一節に興味深く書かれています。

暗いネガティブな感情がわいてきたら、立ち止まって「いったい自分は何を考えていたのだろう」と振り返るといい。

ネガティブな感情がわくのは、きっと重要なことを考えていて、しかも本当の欲求とは正反対の考え方をしているときだ。

だから「このネガティブな感情がわいたとき、自分は何を考えていただろう」とか「これについて、自分は何を望むだろうか」と考えることは、自分が経験に引き寄せたいと思うのと反対のことに思考を集中していたと気づくきっかけになる。

思考(感情)が持つ引き寄せのパワーは強力だ。
この本を読む以前に、わたしはこのことに気づいてから、自分のプラス思考とマイナス思考を観察していたが、マイナス思考のパワーは特に強力で、引き寄せの速度が恐ろしく早く正確なのだ。

わたしは無宗教だし、スピリチュアルなことを言いたいわけでもなく、心の法則のようなものだ。

一番分かりやすいのは怒りの感情。
怒りのパワーは恐らく一番引き寄せが強力だと思う。

以前あることが理由で、わたしの心に強力な怒りが鬱積していた時期があった。
その怒りをあおるように、さらなる怒りの原因となることが毎日のように起こり出した。

確率的に言ってかなり高い。
決して周りの誰かに八つ当たりした覚えはない。

なのに、なぜ毎日のように嫌なことが起こるのか。
「だめだ、このままじゃまずい…。」

そして、気づいた。
自分は、絶えず頭の中で無意識に怒りの対象を想定し続けていた。
そのことばかり考えていたのだ。

つまり、怒りたい、もっと怒りたいと願って毎日生活していたのだ。
だから、その通りに怒る対象が自分に毎日近寄って来る。

絶えず不満を抱えている人はいつも不機嫌な顔で態度もそんな感じ。
そうすると、周りの人はその人を敬遠するか、同じように不機嫌な態度で接してくる。

さらに不思議なことに、知らない不機嫌な人まで近寄って来る。

だから、感情は要注意なのだ。

マイナスな思考で頭がいっぱいになったら、まず、「まてよ、自分が間違っているんじゃないか?」と考えてみることだ。
そこからリスタートしたほうがいいと思う。

怒っている時は、必ず自分を擁護する思考(感情)になっている。

自分の感情を見つめて疑ってみること。
自分を俯瞰(ふかん)で見てみる。

「鳥の目と蟻の目」と言うが、まさにそのように自分(感情)を見つめてみる。
初めはそれでも嫌なことは起こってくる。
起こっては来るが、それですぐにあきらめずに、何か感情が高ぶってきたら、その都度自分の感情を観察するクセをつけること。

「この嫌な感情は、自分が望まない方向に自分の心を向けてしまっているんじゃないのか。」

そのうち、嫌なことが起こってもすぐに感情的にならずに、少しづつ自分を冷静に見れるようになってくる。

怒りと同じ次元にいるうちは、感情的にしか考えられない脳になっている。
思考の次元を変えること。

すると自分に対して周りの人間の接し方が変わってくる。
まるで自分の心の次元に呼応するかのように。

そうなると、嫌なことが不思議と起こらなくなってくる。

また、これとは反対にプラスのパワーはマイナスのパワーほどの力がない。
なぜかと言うと、マイナスのパワーが邪魔をするからだ。

マイナス思考になっているときは、マイナスのパワーには邪魔者がいない。
マイナスパワーがあまりに強力なので、プラス思考の入り込む余地がない。

何かを望んでも、必ずと言っていいほどマイナスの感情が、「無理だ」と否定してくる。

たとえば、芸能人になりたい人がいたとする。
周りの人間、親とか兄弟、友人までもがマイナス思考でものを言うかもしれない。
「おまえが芸能人になれるわけない!」

そして、「そうかもしれない」と思い結局その夢をあきらめてしまう。
成功者の話を聞くと、周りに笑われても自分の夢を信じ続けたから成功している。
マイナスをはねのけるには望む未来が自分にとってどれだけ強力なプラスパワーを持っているかが重要だ。

芸能人になることだけでは不十分だ。
芸能人になって、どんな人をどんな風に幸せにしたいのか?まで考えるからプラスパワーが増大されるのだと思う。

シンガーならステージに立って歌う自分を観客はどんな表情でどんな気持ちで応援してくれるのか、自分はその気持ちに対してどう答えていくのかまでイメージできたら、望みが叶う確率は上がるんじゃないか。

感情は神が与えてくれた心のバロメーターだ。
それをどう活用していくかが、より良い人生を送るカギになると思う。


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