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なぜわたしが営業を素晴らしいと思うか

私は、営業を素晴らしい仕事だと思っています。

なぜ、そう思えるのか?

世の中に数ある仕事には、必ず成果というものが存在します。
会社というものは、それ自体が成果の積み重ねのようなものだと思います。

例えば、店舗で商品を販売するのであれば、販売員が商品をお客様に手に取ってもらい、「ほら、こんなにいいものなんですよ。」と言わんばかりにおすすめします。

洋服を販売しているのなら、お客様に試着してもらって「お似合いですよ!」とお客様の気分を高揚させ、その気にさせて出来るだけ高いものを買わせたいわけです。

あるいは工場勤めなら、いかに早く正確にたくさんの製品を製造できるかが個人やその部署、会社全体の成果となります。

毎日の仕事で接するものが、人であるか機械であるかの違いはあっても目指すものはやはり成果です。

はっきりとした成果の目標値がなければ、望む成果は達成できません。
工場のラインなども成果目標というものをノルマとして掲げます。
成果とは会社というものを維持していくための大前提となります。

販売の仕事もやはり店舗の売り上げ目標というものがあります。

事務職であれば、正確で迅速で処理能力があって、仕事量の多さが個人や部署の評価となり成果となります。
生産性がイメージしにくい(失礼)総務や経理の仕事も、やはり個人や会社の成果に向けて仕事をします。

つまり、どんな職業に就こうとも成果というものからは逃れられないということを、まず認識してほしいのです。

その中でも成果がもっとも分かりやすいのが営業職かもしれません。
営業は、商品やサービスを売る仕事、新規のお客様を作る仕事、既存のお客様と良好な関係を維持していく仕事です。

営業は、目に見える成果と直結している仕事ですから、売り上げが悪ければ当然上司からは厳しく追及されますし、ずっと売り上げが無ければ仕事を続けることが出来なくなります。

今の若い人が営業職を激しく敬遠する理由としては、やはりこの成果の追及と人間関係のわずらわしさがあるのではないでしょうか。
人とあまり深く関わりたくないという若者が男女問わず多くなっているようです。

小さい頃からゲームの世界にどっぷりハマって来た今の若者たちを見ると、人との関係が希薄になりだしているように感じますが、社会人になったらリアルな世界へと心をシフトしていってほしいものです。

すぐに「個」に戻るのではなく、あるいは仲のいい同僚や友人とだけつるむのでもなく、年代の違う人とも付き合ってみて、それを面白がってみる、「勉強になるかも」と良い意味で利用してみるといいと思います。

いつも同じような意見ばかりで、何も生み出さないような愚痴を言い合うのではなく、全く違った視点からの意見も聞いてみる。
「それ、ちょっと違うと思うな、でもそういう考え方もあるのか」というように少し素直になってみる。

得意先の嫌な部長の話も、「あぁ、この人が喜ぶところはここだな」だったら「話をこう持っていけばこっちの話も聞いてくれるんじゃないかな」と自分の中で戦略を練るわけです。
言わばゲーム感覚でアイテムを取得したりバージョンアップしていく感じですね。

実際に私が営業に魅力を感じることは、大きく3つあります。

それは、

1.評価がはっきりしている
2.人との出会いの面白さ
3.人の心の変化の面白さ

営業は分かりやすく成果と直結した仕事なので、自分の評価ともダイレクトにつながっています。
営業にはインセンティブというものがあります。

ハッキリとした歩合制の営業職ならば、もらうお給料が個人の成果の証です。
営業意外の仕事は成果に対する評価までのスパンが長いですが、営業は当月で高評価されるので分かりやすいです。

私も営業が面白くなりだした頃、歩合給制の会社だったので100万円を超えるお給料を持って帰った時の嫁の喜びようが今でも忘れられません。

結果がでるとやる気も出ますし何よりも自分の励みになります。
当時の私は、朝目覚めた時に「今日も売れる」と本気で予感していました。
そして、ほんとにそうなっていきました。

ほんとに純粋に営業の仕事が面白くて毎日が充実していました。

なぜ毎日そんなに面白くて充実していたのかを今考えてみると、人との出会いというものが大きく影響していたと思います。
いろんな人との出会いが面白くて仕方がなかったんです。面白がっていたという方が正しいかもしれません。

その頃訪問していたのは、個人宅を始め店舗やマンション、会社社屋や工場などで、とにかくいろいろな建物を新規で訪問していました。
いろんな人種、いろんな職種、いろんな環境の人のお話を聞かせてもらうことが面白かったんです。

売れない営業マンは、お客様のことをまるで何か突破しなくちゃいけない壁のように考えてしまうので、辛くてしんどい仕事になってしまうんじゃないかと思うんです。
自分がまだ知らなかったことを吸収できることを面白がることです。

毎日が「未知との遭遇」です。
自分の知らない世界を知ることの幸福を感じてほしいんです。
いろいろな人がいることを実体験できる幸福です。世界が広くなります。得した気分です。

でもそうは言っても一番重要なことは、営業マンは最後には売らなくちゃいけないということ。
そのためには、お客様を「買ってくれる人」にしないといけません。

営業はコール&レスポンスです。
固く言えば行動心理学の応用と言ったところでしょうか。

まず相手と共感するということが自分の人間性の表れとなり相手にも共感が生まれます。
毎日のように営業マンが訪問している中で、「今まで来た営業マンと違うな」と感じてもらえるかどうかです。

初めての訪問でお客様とお話させてもらっていると、「あっ!今この人気持ちが変わったな」とはっきりと感じる瞬間があります。
経験を積めば積むほどそれが分かるようになってきます。目や顔つき、動作や言葉使いなどに微妙な変化が出ます。

すると、人の心の変化に敏感になってきます。
なので、先回りして対策を練ることができるようになります。

瞬時に対策を練ることの面白さは、真剣勝負のゲーム感覚です。

そして営業をやっていてもっともうれしいことが、人に信用されるということです。
これは私にとってほとんど快感と言ってもいいかもしれません。

あと笑顔でいるから笑顔が返ってくるということもすごく実感することです。

最後に営業で一番大切なことを言います。

それは「練ること」

自分を練ることです。

商品知識を練る
トークを練る
対策を練る
心を練る

練ることが自分を営業マンとしてスキルアップさせてくれます。

お金を追いかけるとお金は逃げていきますが、人を追いかけるとお金がついてくる。

結局人は一人では生きていけないですよね。
誰かのお世話にならなければ生きていけない生き物です。

だから感謝しながら生きる。
仕事は人のため世のためです。

その先に、成果と評価があるということです。
そういうことすべてを教えてくれたのが営業という仕事です。


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