見出し画像

第一印象を信じるな!

飛び込み営業の初回訪問では、アプローチの何秒間かで第一印象が決まってしまう。
だから、営業マンはそこに全神経を集中する。

第一印象が悪いと、それを覆すのは大変だ。
笑顔は当り前だが、爽やかさや、誠実さを演出しなければならない。

しかし、それを作為的に演出するのはなかなか難しい。
作り笑顔は結局ばれる。

目が笑っていない営業マンを見かけることがあるが、それでは相手も話が素直に耳に入らないだろう。

初訪時に大事なことは思い込みだ。
相手に対してプラスの感情で臨む。

本気で思い込むのだ。
私は昔から思い込みの強い人間なのでそれが幸いした。

あと、私の中で重要だったのは、「面白がる」ということ。
「相手に興味を持つ」ということだ。

自分に対して好意的に関心を持たれて悪い気がするはずがない。

この人は、ほんとはいったいどんな人なのか?
こちらの言葉にどんな反応をする人なのか?

「私はあなたに興味がありますよ」、というオーラを全身から出すw
必然的に楽し気な顔になっている。

私は気の強い奥さんとはなぜか気が合ったが、こういう人は最初に冷たく接してくる。
しかしハッキリとした拒否反応がない。
バリアを張ってはいるが、こちらの話に興味関心はある。

ズバリ言ってあげると、態度が軟化してくる。
実は本音を好む人種なのだ。

また、不愛想で取っつきにくい、言わば変人タイプの人も要点をズバリ言ってあげた方が話も早い場合が多い。

ところで、話が矛盾するかもしれないが、私は「何で?」と思うくらい初対面から満面の笑顔で接してくる人当たりの良いお客様を信用しないことにしている。 

その柔らかな笑顔が鬼のように豹変するのを何度か見ているw
ほんとはものすごく口うるさい人だったりする。
最後に手厳しい目に合った経験が何度かある。

人は見かけによらないということもある 苦笑

職場での第一印象

例えば職場で、初対面の人になぜか嫌われている様な気がする、冷たくされた、いじわるされた、などの経験がある人も多いんじゃないかと思う。
私にも経験はある。

こういう場合、こちらの第一印象が良くなかったことを疑ってみた方が良いかもしれない。
逆に、こちらも第一印象で相手を決めつけてしまい、相手と心の距離を置いてしまっているということはないだろうか。

要するにお互いに相手の本質が見えずに身構えてしまっているのだ。
お互いにファイティングポーズをとっているようなものだ。
中にはそれが露骨な人がいる。

私は、営業の仕事をする前は人付き合いも苦手で、知らない人にいきなり話しかけるなんてできる人間ではなかった。

しかし、営業を始めてから明らかに変わった。

相手の第一印象が悪い場合、以前ならそのまま距離を置いてしまっていたが、今は逆にそういう人にはこちらから近づいて行って話し掛けるようになった。驚!

あれだけお互いに第一印象が悪く意地悪もされたのに、今は会うたびに冗談も言って笑い合える仲になっている。
以前の私からは考えられない展開だw

以前の私なら意地悪なんかされたら、間違いなく反発して距離を置いていただろう。
肩の力を抜いて小さなプライド(見栄)は捨てることだ。

では近づいて行ってどんなアプローチをするのか?

友好的な挨拶

まず、最初は挨拶だ。
明るく元気に挨拶をすることは職場の基本だ。

お互いにガードは下げておくべきだ。
相手にそれを伝えるためにも挨拶は重要。

挨拶といっても色々ある。
暗い挨拶はNGだ。

嫌々やっても意味がない。
返って印象を悪くしてしまう。

友好的な挨拶を極めるつもりでやる。

最初は挨拶しても返してくれないかもしれない。
それでも、元気に挨拶し続ける。

挨拶は人のためじゃなく自分のためにやる。
だから返事がなくてもOKだ。

決して構えたり、渋々やったりしないこと。
ぎこちない笑顔も逆効果だ。

まず、これを繰り返す。
テンションは下げずにやり続ける。

細かい話になるがw 具体的には、
「おはようございます」の語尾を少し強めに言う。
爽やかな風を相手に投げかける感覚だ。

そして、言葉の前に「あっ、」を付ける。
「あっ、おはようございます!」

これは、どういうことかと言うと、こちらはあなたに気がついて、あなたに挨拶しているんですよ、ということを強調しているわけだ。

まずこれを繰り返していくと、相手の反応に少しづつ変化が起こる。

そして次の段階では、

相手が何かに困っていることに気づいたら、ためらわずに直ぐ自分が動いて助けてあげること。
同じ職場の仲間としては当たり前の行為なのだが、自分が直ぐ動く。
これを繰り返すと相手の態度が少しづつ軟化してくる。

そして頃合いを見て、こちらから声を掛ける。
焦ってはだめだ、相手の態度をよく見て判断する。

では何を言えばいいのか?
何でもいいのだが、仕事のことで相手をねぎらえるような言葉があれば有効だ。

例えば、日頃から何か苦労していることだったり、不満があることについて話しかけられると、つい本音が出てきて言葉で返したくなるものだ。

すべては、自分の職場での仕事を円滑にするためだ。

ただし、ここで注意が必要なのは、決して媚びてはいけないということ。
「こちらはノーガードで打つ気ないから」という態度を示すだけだ。

変に媚びると、心の上下関係のようなものが出来てしまう可能性がある。
媚びなきゃ仲良くなれないのなら、距離を置いた方がましだ。

過剰反応しないこと

ここまでやっても相手が軟化しないのであれば、相手に問題があると思われる?ので、そのままつかず離れずの位置関係をキープして普通に接しておく。

例えば、嫌なことをみんなの前で言われたとしても、すぐに嫌な顔をして敵対心が顔に出ると、相手はその顔を見てさらに嫌な感情になることが考えられる。

なので、嫌なことを言われたりされたりしても過剰反応しないことだ。
出来るだけ無反応でやり過ごし、自分の負の気持ちに負けないこと。

逆にそれを仕事で元気に跳ね返すと周りの状況も含めて少しづつ変化が起こり始める。
相手だって生身の人間だ、自分だけが冷たくしているのが気まずくなってくるはずだ。

周りの人間も自分の味方をしてくれだす。
あいつはなかなか辛抱強い人間だと評価してくれるかもしれない。

すると周りの人間がその嫌な人に対して冷たい視線を送るようになり、自分をフォローしてくれるようになる。
そして、その嫌な人間は必然的に態度が軟化してくる。

もちろん、必ずこんな風に上手く行くとは限らないことは分かっている。
しかし、敬遠しているだけでは状況は何も変わらない。
なかなかパワーはいるが、やってみる価値はあるはずだ。

毛嫌いしたり、ケンカするのは簡単だが、それでは脳がない。

食わず嫌い

職場に限らず、なんだか虫が好かない人はいるものだ。
しかし、自分がそう思っている時は、相手もおそらくそう思っているものだw

お互いに負の反作用を起こして、余計な熱(怒り)を発している。
相手が負のパワーなら、こちらは正のパワーで接しないと熱は下がらない。

この世の中、自分が変わらなければ相手はいつまで経っても変わらない。
本気で自分が変われば一瞬で世界が変わるはず。

嫌な人がいたら、ただ罰ゲームのように単純に嫌がらずに、食わず嫌いを克服するつもりで少しずつ食べていく。

相手のことは何も知らない、分かっていない。
つまりは、食わず嫌いなのだ。

一度食べてみることだ。
食べてみて嫌いならお皿の端に置けばいいw

子供の頃、あんなに嫌いだった人参とほうれん草が、大人になってこんなに美味しいと感じることもあるw 実体験

中にはどうしょうもない人もいるので、そういう場合は要らぬ労力は使う必要はないだろう。
おそらく、周りの人間も毛嫌いしているはずだ。
悪口に同調せず、自分は出来るだけ中立の立場でいればいい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?