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京都マラソン当日レポート①

絶望の雨。
という始まりが京都マラソン2023を表すのに最も適切な言葉だろう。普段だったら絶対二度寝を決め込むような雨が日の出前から地面を叩いていた。

スタート会場のスタジアムに着くや雨は強さを増し、屋根を求めて彷徨うランナー達でどこもかしこも大混雑だ。もう帰りたい。
せっかくの日曜日というのに、大雨の中ノコノコと会場に集ったランナー達全員に賛辞を送りたかった。
「あんたら全員すげえよ、完走出来なくてもここに来ただけですげえよ。」と。

スタートの整列は号砲の30分前に行われた。この時点でも雨は降り続いており、もちろん傘など持っていないランナー達はびしょ濡れである。
スタジアムの大型ビジョンには森脇健児さんや千葉真子さん、京都市長によるスタートセレモニーの様子が映し出されていた。3年ぶりのリアル開催だけにやけに気合の入りが違う。しかし私は雨による冷えでそれどころではなかった。元阪神タイガースの桧山進次郎さんもいたが、阪神ファンの私でさえもうどうでもよかった。
「はやく走らせろよコノヤロー!」
ビートたけしもビックリの罵詈雑言をすんでのところで飲み込む。

「いよいよスタート!みなさんで気合を入れます!掛け声に合わせて拳を突き上げましょう!」
みたいなノリがあったが、私の周囲では2〜3人しかやっていなかった。やはりみんなそれどころではなかったのだ。

先に車椅子マラソンがスタートし、いよいよ大会が始まった。一般ランナー達は我先にとスタートラインまで押し寄せ、緊張の糸が一気に張り詰める。
そして午前9時、マラソンスタート。

やれやれ、やっと身体を温められるぜ…
という気分でのスタートで、ワクワク感はあまり無かった。
前日レポートでは「何かレース中に面白いことが起きないかなあ!!」
という希望を綴ったが、実際にちょっとおもしろいことが2〜3個起こったので、次の記事ではそれについて書こうと思う。

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