僕の心霊体験

2年ほど前、僕が体験した話です。

僕の部屋の窓には人が1人入れるくらいのベランダがあり、家の玄関から出るとそのベランダが見える造りになっていました。

とある日の深夜2時頃に、ふと目が覚めました。

そして部屋の窓を見ると明らかに椅子に座っている様な人影がありました。

その人影は、僕の部屋に背を向けていました。

恐ろしかったので10分くらい観察することしかできず、動けずにいました。

僕はとりあえずそれは人間だと思っていたので、こっそり玄関からその姿を見に行きました。

しかし、外から見るとそこには誰もいませんでした。

逃げられたのかと思い部屋に戻ると、まだその窓には人影が微動だにせずありました。

明らかになにかの物の物陰ではないのです。

僕は結構幽霊を信じるタイプなので、そこで幽霊だと確信しました。

さすがに怖かったですが、好奇心が勝ってしまい、窓を開けてみました。

しかしそこには何もいませんでした。

僕に霊感がないから見えないだけかもしれませんが。

ひとしきり調べたあと、窓を閉めても人影は無くなっていました。

この話を家族に話しましたが、誰も信じてくれませんでした。

しかし、それから1週間後、僕が人影を見た日に僕の部屋の向かい側にある会社の社長が病死していたことが新聞に記載されていました。

確かに、僕の部屋の窓からは車椅子の老人の仕事部屋(?)が見えており、以前から車椅子の社長らしき人を何度も見たことがありました。

仕事部屋が1番見えやすい僕の部屋のベランダから仕事部屋を眺めていたのかなと思いました。

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