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受験資格がない

あーびっくりした。昨日、ムスメの学校で三者面談があった。まだ志望校が全く固まっていないムスメの進路をどう話せばいいのか、と考えながら行ったのだが、開口一番、先生が言った。

「成績もですが、なにより出席日数がですね。」と暗い声だ。「私立高校は3年間の欠席・遅刻が規定数を越えると受験資格が難しくなってきます。
ムスメさんの希望する学校は30日以内となっているので、難しいです。△△高校ですと、さらに厳しくて、3年間で20日以内となっています」

ムスメは1年生で10回の遅刻、5回の欠席。2年生で10回の遅刻、2回の欠席。3年生になって2回遅刻している。1学期間に平均3回の遅刻と1〜2回の欠席。遅刻の理由は体調不良だったり、そのために通院したり。欠席も発熱や腹痛などが理由で「学校行きたくない」とかズル休みではないのだが。

公立も同じで「内申点」というものがあり、成績が合格ラインに到達した場合でも、定員を超えると「成績表」や「内申点」で落とされるそうだ。遅刻欠席は内申点に影響する。それは知っていた。でも厳密に受験資格まで数値化されているとは知らなかった。ただ、それを知っていたからと言って、体調不良のムスメを無理に学校に行かせるわけにもいかない。結局は最初から無理ゲーだったわけだ。

もちろん、成績、出席率などの条件が緩い学校もあるが、いかんせん、わが家から遠い。片道1時間以上かかるし、交通の便が悪すぎる。しかも学費がバカ高い。八方塞がりじゃん。どうするよ。高校受験。まず一歩を踏み出す前にもう振り落とされている。あとは通信制か、定時制か。んんー。

担任の先生に「出身地が違うので、ここの学校区のことはよく知らないし、高校を卒業してからずいぶん時間が経っているので、状況がさっぱりわからないんですよね」と言ったら「まあ、ぼくも同じです」と笑った。いや、あなたがさっぱりわからないのだとちょっと困りますがね、と思った。

芸術造形科を選んだムスメにどうしてその学校に行きたいのかと聞いたら「3年生の後期に『染色実習』があるから」と答えた。すると先生は「だったら!公立の工業高校には染色デザイン科がありますよ!」と嬉しそうに言った。いや、そうじゃないよ先生。行きたい理由と行ける学校のバランスは大事だと思うが、工業高校は共学とはいえ、ほぼ男子校。お友だちも先輩もいない。ムスメの顔が曇った。それを見た先生は、「まずは8月末の実力テストまで、頑張ってください」と言った。でも頑張ったって、出席率の問題で、希望の学校には入れてもらえないってことだよな、と思うと、なんか切ない。

甘かったなー。高校受験。小学校卒業の時からもう考えておかなければならなかったのか。誰も教えてくれなかった。知ろうともしていなかったけど。さらに、ムスメを心身ともに健康であるようにケアできなかったわたしが悪いのか、と悩ましい。


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