にがてだ

チョコレートケーキが苦手だ。今日はオットの誕生日で、リクエストは「チョコレートケーキ」だった。嫌な予感がした。

フワッとしたチョコレートケーキは店頭にあまりない。ザッハトルテとかガトーショコラとか、ちょっと重めのケーキばかりだ。今日は家の近所のケーキ屋でかなり小さいケーキを買った。「チョコレートケーキ」と書いてあったから、これでいいと思ったのだ。

切ってみてびっくりだ。なんと、それはチョコレートタルトで、硬めの生地にぎっしりと生チョコレートが詰まっていた。スポンジじゃなかった。さらにチョコレートコーティングがされていて、その上にリボン状のチョコレートが花のように飾り付けられていた。

めでたい。誕生日はめでたい。そして祝われる本人がリクエストしたのだから、このチョコレートケーキは正解のはずだ。これでよかったはずだ。

しかし、6分の１を食べるのも苦しかった。直径１５センチ、高さ３センチのケーキを6分の１食べた時の体積。これがスポンジケーキだったらホールで食べたかもしれない。しかしこの重さ。

食して3時間が過ぎようとしているが、胃がもたれて、吐き気すら感じる。あかん。選択をミスった。