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こすとこ

コストコに買い物に行くと、お金を使いすぎる。大量に積み上げられた商品の棚の間を歩くだけでテンションが上がる。大きなカートに何を入れよう。

これもいいな、あ、これもよさそう。これはお買い得。これは人気商品みたいだから、一度食べてみたかったんだ。そんなふうに次々に手を伸ばしていくと、どんなに気をつけていても買いすぎてしまう。

今回、わたしは会員証の期限が切れてしまっていたので、友人に連れて行ってもらった。そして、わたしは初めて気づく。買い物は『何を買うか』よりも、『何を買わないか』を決めることが大事なのだ。

わたしが手に取った洗剤を 友人が「あ、それ、わたしも試してみたいと思っていたんだけど、なかなか手が出なくてね」と言う。成分表を見て「界面活性剤が入っているなあ」と言って、カートには入れなかった。
冷凍食品の試食をして、その製品の材料を見る。「あんまり変なものが入ってないから、これは買っていいかな」と言う。わたしが「これ買ってみようかな」と言って手に取ったお菓子も、原材料を見て「コーンシロップが砂糖よりも多いのは、よろしくないよ」と言う。なーるーほーどー。

保留にもした。「これ欲しいけど、結構いいお値段だから保留にして、また後からここに来よう」「これがあったら良さそうだけど、もう一度考えてから来よう」そう考えてカートに入れなかったものは、9割がた、売り場に戻らなかった。今、要らないものだから。

それでもけっこうな額を支払った。1ヶ月分の食費の3分の1だ。
持ち帰ってオットに見せたら「今日からうちはパスタばっかり食べることになりそうだな」と言う。500gのパスタが8袋も入っているからだ。

「うちの家族構成にコストコの量は合わない」と言って、オットは呆れた顔をした。オットよ。知らんのか。賞味期限が2025年だから買ったのだ。

わたしは買い物が下手だけれど、ちょっと考えるようになった、というだけでも収穫ではないか。


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