OPEN

inktober2021　22日目のお題は「OPEN」。

今日はすごく忙しくて、これからまた出かけなければならず、夕食を作る暇がなかった。「お弁当を買いに行こうか」と言うとオットは「それはない」と言い、「じゃあ、そこのラーメン屋に」と言うと「ムリ」と言う。仕方ない、作るか。わたしはご飯を炊き始めた。

だが「腹が減った。もう待てない」とオットは強く訴えてくる。そこへムスメが帰ってきて「お弁当食べてない」と荷物を下ろした。よし、それだ。

オットにムスメのお昼のお弁当を差し出すと、よし、と食べ始めた。そして「イワシの味噌煮の缶詰を開けるぞ」と言う。

わたしはイワシの味噌煮とサバの水煮の缶詰を開けてテーブルに置いた。「えっ。二つも開けるの？」と驚くオットに「だって3人で食べるのですから！」と厳しく言った。自分だけの食事だと思うなよ。

で、オットはお弁当を食べ終え、わたしとムスメは炊き立てのごはんと、缶詰のイワシとサバを食べた。「ああ、ごはんがおいしい〜。日本人に生まれてよかったって思うよね〜」とムスメは笑った。