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ぽかーん

午前7時にして、ひとり。これは滅多にないこと。奇跡的と言ってもいい。

オットが朝一の飛行機で出張に行った。午前5時半に最寄りの地下鉄駅まで車で送った。6時にムスメを起こすと、意外にもスッと起きた。これも滅多にないこと。

ムスメは朝食のパンをもぐもぐ食べながら、昨夜見たYouTubeの動画について、「あのね〜、歌い手さんのカラオケがね〜」と説明を始めた。わたしにはまったく興味のない世界だが、あまりにもムスメが楽しそうに話すので、「へーえ。ふーん。そうなのー。」と聞いていると、ムスメの機嫌がますます良くなっていくのがわかった。

鼻歌を歌いながら身支度をし、いつになくサクサクと準備が進んだ。荷物を持って「あ、この時間なら、歩いても間に合うよね」と。そう。毎朝、ギリギリの時間、もしくはちょっと遅刻して、車をすっ飛ばして学校まで送るのだ。それを必要ないと言う。しかし、わたしの予想では歩いて行っては間に合わない。「んー、小走りなら間に合うかも」「わかった」。え?ほんと?

ムスメは「いってきまーす」と元気に家を出た。窓から見ていたら、ノシノシと歩いている。それじゃ間に合わないよ、と思ったら、タタタタタと走り始めた。あら。やればできるじゃない。

それで、7時にはもう、わたしはフリーである。ぽかーん。これ何?なんのご褒美?ムスメが帰る18時すぎまで、自由なのだ。しかも今日は、文章教室が数ヶ月に一度のお休みの日。フリーーーーーーーー!やったーーーーー!

ああ、これでお金と健康があれば、自由時間を満喫できるのに。

肋骨の痛みは引いたが、家の中で転んでしまって、今度は肩がおかしなことになった。腕をひねると激痛だ。家の中で転ぶって、もっと高齢者の事故かと思っていたのに。いやすでに、わたしは高齢者ゾーンに足を踏み込んでいるってことか。

さてさて。お金を使わず、家からも出ず、なにをしようかな〜。

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