【離活】1.探偵ってすごい

これは自分が探偵に調査された側の経験から書くものです。

わたしは、離婚前に家を出ました。最初は計画性もなく身の危険を感じて衝動的に家をでたので、仕事用のスーツや身の回り品だけ車に乗せて、実家に避難しました。
そして、しばらく実家でくらしながらワンルームの賃貸マンションを探して、一人暮らしを始めました。

大家さんと面談して、実は離婚をしてないけれども家を出てきたことを話し、妻は粘着気質でわたしの居場所を探しにくるかもしれないから、家族であってもわたし以外の者を部屋に通さないように約束して契約しました。

新居に移ってから1週間もしない日です。
妻からスマホに電話がかかってきました。

「あなたの居場所はわかっている。」
「部屋の表札は〇〇の名前にしているでしょう。」
「部屋の中も見た。あなたの部屋から必要なものを持って帰ってきた。」
「居場所は分かっているのよ!
 帰ってきなさい」
と言うのです。

表札に書いた偽名を知っていたのです。偽名は私だけしか知らないものですから、契約したばかりの新居は知られていることが明らかです。

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