感じやすい人へ。 生きづらいのは、あなたが弱いからではなくエンパス(共感能力者)だから (1) 〜エンパスとは〜
※ 2016.6.13・14 に公開した記事です。(一部加筆修正)
○ エンパスとは
スピリチュアルの仕事をすると決めてから、本当に不思議なもので。
かつての私と同じような悩みを持つ人達に、立て続けに会うようになりました。
それは、エンパシー(共感能力)という能力を持つ人達(=エンパス、共感能力者)のことです。
すごく簡単に言うと「感じる力が強い人」のこと。
もう少し言うと、多分経験のない人には全く想像つかないと思いますが、「人の感情や体感を、自分の感覚のように捉える人」です。
エンパシーは能力の1つで、人を理解したり器用に人間関係を築くためには、とても役に立つ、優れた能力です。
けれども、デメリットもあります。
周りからのネガティブな影響を受けやすかったり、今感じている感覚が自分自身のものなのか周りからのものなのか、どちらか分からなくなって混乱したりします。
このことから想像できると思いますが、何でもないただの日常生活でも、精神的負担を感じる場面がとても多いのです。
その上周りには大抵理解されず、1人でもがいて、傷ついて、疲れている人の、何と多いことか…。
ただの日常でも精神的負担が多い上に、人にも全く理解されない。
そうして皆、「自分が “弱いせい” なんじゃないか」と自分に自信が持てず、誰にも相談できずに苦しみ…。
そうやって追い込まれていく人達の、なんと多いことか。
今更ながら、「私だけじゃなかったんだ」という驚きと共に、エンパスで苦しむ人達が多く存在する現状を、思い知らされているところです。
○ エンパスであるの人の共通点
それでは、私がこういった人達と話した時。
だいたい共通していると感じることがあるので、それらを挙げてみます。
● 怖い話や衝撃の強い映画やテレビ、本などが苦手。
● 人と会うと疲れる。(特にネガティブ思考な人や疲れている人、人混み)
● 自分の感覚を人に伝えても、なかなか理解してもらえない。
● 人にずっと隠してきた。
● こんな感覚を持っているのは自分だけだと思って生きてきた。
● 人の気持ちや考えていることが、言われなくても分かることが多い。
● 感じやすい、疲れやすいのは自分が弱いからだと思っている。
● 今までの人生で1度は、精神を病んだことがある(鬱病など)。
● 優しくて思いやりのある性格。
● 少し霊感がある。
いかがだったでしょうか。
もしかしたら、まさに自分も同じことで悩んでいたという方、少なくないんじゃないかと思います。
○ エンパスのチェックリスト
上記の共通点を読んで、「私もエンパス!?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方に向けて、簡単なチェックリストを作りました。
上記の項目とあまり変わらない所もありますが、もしかして…と思う方は、該当するものにチェックしてみてくださいね。
【エンパスのチェックリスト】
□ 人の感情を自分の感情のように感じてしまう。
□ 人が何を考えているか、言われなくても何となくわかる。
□ 表面的な会話をしている人がすぐに分かってしまう。
□ 相手の波長に合わせた話し方や対応ができる。(意識的にというより、自動的にそうなる。)
□ 人混みやネガティブな人と一緒にいると、とても疲れる。
□ 人や場の雰囲気に影響されて、自分の感情が変わったり、流されたりしやすい。
□ 自分と人の感情が混同し、どれが自分の感情だか分からなくなる。
□ 映画、テレビ、本に感情移入しすぎるため、怖い、暗いストーリーやニュースが見られない。見た後もなかなかその世界から抜けられない。
□ 人の身体症状が移る。(病気の人といると同じ場所に同じ不調を感じるなど。)
□ 動物や植物の気持ちが何となくわかる。
いかがだったでしょうか。
あなたは、当てはまる項目がありましたか。
これらはどれも、エンパスの特徴です。(細かく言えば、もっとありますが。)
これらの中で1つでも当てはまれば、あなたはエンパスの可能性があります。
エンパスの程度にも強い弱いがあるので、複数当てはまれば当てはまる程、その傾向は強いかもしれません。
ただ例外として。
インナーチャイルドが癒されずに残っている人、またエンパスとは別のある性質を持った人も、この中の項目に当てはまってしまうことがあります。
なので必ずしもこのチェックリストが、エンパスかどうかを判断する上で全てとは言えないのですが。
もしもエンパスかどうか本当に知りたいという場合は、私のセッションを受けていただくと、きっと分かりますよ。
○ エンパスは珍しいものではない
私は、あなたやあなたの身近な人がエンパスだと知ることで、何か「特別な人」だと認識して欲しい訳ではありません。
訳も分からず悩んでいる人に、「あなただけではない」ことや、「対処法」を教えてあげたいだけです。
なので、もしも該当したとしても、あんまり驚かずに。
エンパスに関する本を最初に出したローズ・ローズトゥリーさんは、エンパスである人の割合について、こう書いています。
アメリカ人では5%、つまり20人に1人。
けれども日本人には特に多く、20%、つまり5人に1人の割合で存在すると言っています。
この本を最初に読んだ頃は、それまで自分の感覚を理解してくれる人など殆どいなかったため、「まさかそこまでは多くはないでしょう」と信じられませんでした。
ただ、色々な人の話を聞くうちにわかってきたのは、エンパシーの種類や度合いは、本当に人それぞれです。
私はエンパシーが強い方だったので、日常でもかなり不自由を感じることが多かったんですが。
多分そこまで支障のない程度の軽い方も沢山いらっしゃるんだと思います。
そんな方達まで含めると、5人に1人の割合までいくかは分かりませんが、エンパスは「決して珍しくない」という実感が、今の私にもあります。
この後、エンパスについて、種類や私の体験、そして対策などを、できるだけ分かりやすく書いていきます。
因みに、今の私はと言うと。
エンパスでありながら、以前は当たり前のようにあった「人や周りの影響を受けて疲れ果ててしまう」ということが、今はほとんど皆無になりました。
まさか、エンパスで困らなくなる日が来るとは夢にも思っていませんでしたが、今は生きるのが、本当に楽になっています。
エンパスかもしれないと思う方も、そうでない方も、きっと想像以上に悩んでおられる方は沢山いらっしゃいますので、是非ご参考になさってください。
エンパスの方達の生きづらさが、少しでも解消されますように。
(つづく)
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