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小さな親切

学生の子どもは、リビングのテーブルで勉強をします。

わたしもリビングのテーブルでPC作業をしているので、夜の一定の時間帯は、わたしと子どもは隣に座っています。

子どもの勉強に口を出すつもりはないのが、子どもはときどき「わからん…」「え~どうすればいいの?」などと、独り言を言います。

わたしは聞こえないふりをするようにしているのですが、その独り言が続くときは「何がわからないの?」と声をかけます。

子どもが「〇〇がわからない」と言うので、わたしなりに考えて「こういう風にすればいいのでは?」と答えます。

ほとんどの場合、子どもはわたしの答えには納得しないで「それは違うんじゃないの?」と言います。

そこで、わたしが細かく説明しはじめると、子どもはめんどくさがり「もういい…」「一人でするから気にしないで!」と言います。

そして、その場が変な空気になります。

こんなやり取りが時々あります。

わたしが子どもの独り言に反応しなければよいのですが、困っているのかなと思うと、ついつい口を出してしまいます。

独り言を言っている時点では、子どもはたしかに困っているのです。

ですが、勉強内容がわからないわたしが考えても、その困りごとが解決しないのです。

そのことは、子どもが よくわかっています。

つまり、子どもは答えが欲しいのではなく、困ったという気持ちを外に出したいだけなのです。

だとすれば、わたしはそっと見守ることが良いのでしょうが、これがなかなか難しいです。

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