悩ましい親心
今日はゴミ回収の日でした。9時から下の子のバイトの送迎があったので、わたしは8時には家のゴミを集めて町内のゴミ置き場に捨てました。
8時半になって、子供を送ろうとしたら、子供は「青い封筒を見なかった?」と聞いてきました。
わたし「青い封筒? 見てないけど…」
子ども「もしかして、捨てた?」
わたし「いや捨ててないよ」
と言いつつ、もしかしたら無意識の内に捨てたのかな?とヒヤヒヤしていました。
わたし「何が入っている封筒なの?」
子ども「引き落としができていなかったからその封筒がいる」
わたし「何の支払い?」
子ども「そこまで言う必要ないよね。放っといて!」
たしかに…
わたしは子供をバイトに送った後に、ゴミ捨て場に行き、わたしが捨てたゴミ袋を家に持ち帰り、ゴミ袋の中から青い封筒を探しました。
すると、半分に破れた緑色の封筒がありました。
もしかしてこれ?と思い、袋から出しました。
封筒の中身はローンの申込書でした。
え〜上の子の次は下の子まで。わたしはクラクラしました。
上の子は社会人で収入もあるので、まだ良しとします。
下の子は今も学生です。バイト代しか収入はありません。金利を払うだけでもしんどいはずです。
下の子は二十歳を越えているとはいえ、わたしは悩みました。
そこで、友人のAさんに相談してみました。Aさんはわたしと同じような家族構成で、Aさんの2人の子供の年齢もほぼ同じでした。
Aさんは「学生でローンは絶対にやめた方がいい」「学生の間のお金は、親が出しても仕方ない」「子供と一緒にお金の使い方の話をした方がいい」と助言をくれました。
下の子は二つのバイトをしています。それでも足りないくらいの欲しいものがあるのかもしれません。お金の心配をしていたのかもしれません。
わたし自身は中学校を卒業してから働きだして苦労していたので、子供には大学までの学費だけは出そうと思っていました。
だけど、それだけでは足りなかったのかもしれません。甘いのかもしれませんが、子供に学生の内から借金をさせるぐらいなら、わたしが出した方がいいと思いました。
ですが、子供は「放っといて!」と言いそうです。
15時になりバイトが終わりました。
どのように言えばうまくいくのか?と悩みながらも、わたしは子供を迎えに行きました。
子ども「封筒は?」
わたし「ごめん。破って捨てとったみたい」
子ども しばらく怒る
わたし「これからお金の話をしたいんだけど」
子ども「大袈裟な…一度だけ支払いが遅れたぐらいで」
わたし「お金が足りていなくて困っているんでしょ? 学生の間は気にしなくていいから」
子ども「お金の話じゃなくて、封筒がなくて困ってるんだけど!」
で、よくよく話を聞くとわたしが見つけた緑の封筒のローンの申込書は、子供の言う青い封筒とは違うものでした。
わたしの勘違いだったみたいですが、結局子供の青い封筒は見つかっていません。
今日の出来事もあって、わたしは子供が20歳を越えていても、せめて学生の間位は、お金の援助がいるのかなと思いました。こういう甘さが子供の成長を止めるのかもしれないので、結構迷ってはいます。
各家族によっては、「18歳になったら一切援助はしません」って言う家族もいますし、「年齢がいっていても援助する」と言う家族もいます。
わたしのときは中学校を卒業してから親からの援助はなかったので、どちらかと言うと「早いうちから子供を自立をさせたい」という思いも強かったのですが、今になって「わたしが元気でいるときは子供の援助をなるべくしておきたい」という想いも芽生えてきたので現在に至っています。
悩ましい親心です。
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