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息子と私の高校受験237日「私立入試」

前期試験を受けることになった三者面談が終わると、私立高校の入試日はあっという間にやってきました。

塾にも行かず、模試も結局1度も受けずに本番を迎える息子は、自分がテスト慣れしていないということを十分わかっていたので、1週間前くらいからかなり緊張しているようでした。

学校外で受ける試験が初めてなので、そういう不安もあったと思います。

それを払しょくしようとするみたいに、赤本の問題を繰り返しやったり、よく出る単語を覚えたり、勉強時間もかなり長くなっていきました。

そして、

「自分の力でやるから、ママはわからない時だけおしえて。」

と言って、私の出番はだんだんなくなっていきました。
そうなってくると、母はただ見守るしかなくて、なんだか中途半端な変な気持でした。

ただ、彼の前ではいつも、なにがあっても大丈夫。というスタンスで、どっしり構えておくように心がけていました。

そして受験当日。
寒い朝でした。

最寄りの駅まで、車で送っていく間、ちょっと緊張した顔の息子が、

「やっぱ、緊張するもんやなぁ。
自分で大丈夫だとは思ってるねんけど、なんかトイレ行きたくなったらどうしようとか思ってしまうわ。」

と真面目な顔で言うので、

「そりゃそうよ!みんな緊張してるよ。
でも大丈夫。結果が残せるだけのことはやってきたよ。
自分の力を信じて頑張っておいで。
お腹は「ス〇ッパ」飲んでるから平気だよ。(笑)」

と、笑いながら肩をぱんぱん叩いてやりました。

「そやな。」
と笑って、
「じゃ、行ってくるわ!!」
と車を降りた彼の背中を見送って、家に向かって車を走らせながら、

「大丈夫。
大丈夫、大丈夫、大丈夫。
ぜったいうまくいく。
大丈夫。」

と、ずっとずっと大声で言っていました。

自分の事のほうがずっと楽だ。(笑)
その日は息子が帰ってくるまで、ずっと上の空でした。


そしてお昼過ぎ。
息子が帰ってきました。

どんな顔をしているのか、ものすごくドキドキしたのですが、すっきりした、という感じの落ち着いた顔をして、

「うん。できることは全部やったわ。」

それを聞いて、ああ大丈夫だと思いました。
だから次の日の面接は、よーし、頑張ってこい!とだけ言って送り出しました。
本人もかなりリラックスしていたようです。

そして2日間の私立高校の試験が無事終わりました。
結果は2日後、速達で送られてくることになっていました。

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Belle Posent(ベル・ポーズ)
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