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【読書おすすめ】池上彰と考える仏教って何ですか?

前半は仏教についての概略、そして日本に伝わってからの変遷、現代の日本人の心の拠り所のなさを解説します。
後半はダライラマ14世や、他の高僧との対話をまとめ、今後仏教をどうやって生きるための処方箋としていけるかさぐる、という構成です。
仏教についてざっくりと知識を肉付けしたくて読んでみました。

日本に伝播した仏教が、鎌倉時代により日本的に分岐されていって、葬式仏教になり、その後江戸時代の檀家制度によってさらに変質していく流れがよく理解できました。

そして、感情に惑わされず穏やかに生きるための、信仰ではなく心理学としての仏教をもっと知りたくなりました。ブッダは死後の世界については一言も言及していないそうです。よりよく生ききるための心理学や処方箋・教養として仏教を学ぼう、お題目を唱えたり意味わからず写経したりするんじゃなくて、大切なのは学びながら、これからを丁寧に生きることだと感じました。

ダライラマ法王はこうおっしゃいました。
「意義ある人生を過ごすことができれば、死に直面した時、たとえ恐怖があったとしても後悔すべきことはほとんどありません。後悔することがなければ、死を恐れる気持ちもずっと少なくなります」


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