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Tableau Tips 積み上げ棒グラフに合計のラベルをつける「リファレンスラインの追加 セル」

こんにちは!
DATASaberのRikaです。(DATASaberって何という方はこちら

便利なのに、あまり知られていない気がするTipsの布教活動中です。
今回のテーマは「積上げ棒グラフに合計のラベルをつける」です! 

積み上げ棒グラフに、合計のラベルを表示したい

足し上げたらいくらなの?
全体の規模も、ぱっと見でわかるようにしといて。

こういうシーン、多いですよね。
「(簡単にできそうだし、)わかりました!合計のラベルもつけておきますね!」
・・・と元気にお返事したものの、いつものマークカードのラベルでは、苦戦しませんか?

スライド2

確かに、ご覧の通り、合計のラベルは付けられます、しかし、別の方法を使おうと思います。

え?別に、LOD計算で合計を出して、ラベルに入れればいいんじゃ…?

まず連想するのは、「LOD計算」では?(少なくとも私は最初にこれでトライしました)

スライド3

LOD計算の詳しい説明は端折りますが、
「カテゴリを無視して、年ごとの売上を合計する計算方法」がTableauにはあります。今回は、EXCLUDEを使用したとします。

{EXCLUDE [カテゴリ] : SUM([売上]) }

すると、例えば2018年の売上合計¥38Mが計算できます。

しかし、これをマークのラベルに入れると、
カテゴリ別の金額が合計の金額になっただけで、
普通の棒グラフみたいに棒の上にラベルが1個出る、あの形にはなりません。

どういうことでしょうか…

注目は「マーク」! Tableauが認識している「まとまり」を理解しよう!


ではここで、積上げ棒グラフと、普通の棒グラフのシートを良く見比べてみます。
左下に、小さく「マーク」というのが出ていますが、
これが「Tableauが認識しているまとまりの数」です。

スライド4

積上げ棒グラフは、
年のディメンション4×カテゴリのディメンション(色)3 = 12個

棒グラフは、
年のディメンション4 = 4個

なので、積み上げ棒グラフを常に12個のまとまりでとらえているTableauは、ラベルの処理をするときも、12個ラベルをつけてくれるわけです。

では、どのようにすれば、理想の形を実現できるでしょうか?

リファレンスラインで実現!

ここで便利なのが、「リファレンスライン」です!
表やペインの単位で、平均のリファレンスラインを引き、各グラフの値が平均より上か、下か、なんてシーンでよく使うアレです。
これを、「セル」単位で使います。

スライド6

アナリティクスのタブから、リファレンスラインを選択し、カンバスエリアにドラッグ。ウィンドウの「セル」にドロップ。

現れたウィンドウで、↑の画像のように設定してください。

値:合計
ラベル:値
ツールヒント:なし

書式設定
値:なし

すると、各積上げ棒グラフの上に、合計の値が現れていると思います。
書式を少し整えたいので、

スライド7

リファレンスラインの線を「なし」の設定にしているので見つけづらいですが、
リファレンスラインをクリック、現れたウィンドウから書式設定を選択。

左側の「リファレンスラインの書式設定」のタブの、リファレンスラインラベルで、フォントサイズや配置・網掛けの有無を微調整。
(今回は、配置を中央、網掛けを0にして、見た目をラベルに近づけています)

完成です!

各積み上げ棒単位(セル単位)の合計でリファレンスラインを引き、
ラベルだけを残して、ライン自体は消すことで、グラフのラベルのように見せる。

というTipsでした!

おわりに

今回は前置きの多いTipsになってしまってすみません、
ですが、このTips、手順自体は非常に簡単なのですが、「なぜリファレンスラインなのか」「ラベルでは本当にだめなのか?」を理解できると、使いどころの判断が明確になり、アレンジが効くTipsなので、ぜひともしっかりご説明したかったのです。(ちゃんとできているか若干不安ですが)

リファレンスラインをラベルの代替として使うこのTips、実は結構定番です。
それだけ汎用性が高く、使いどころの多いテクニックなんですよね。
ぜひご活用ください!

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