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『痴漢は敵だけど、「痴漢に気をつけるのよ」という大人たちも味方ではない。』トーキョー’90クロニクル vol.7
高校時代は自転車通勤だった。だから、実のところ、痴漢にあったことはあまりない。学校が終わった放課後、池袋や新宿に行くときは大概、友達と一緒だったし、大騒ぎながらメイクを直している女子高生の集団に眉をひそめる大人はたくさんいたけれど、近づいてきてその身体に触ろうとする男なんていなかった。
けれど、少しはある。小さい頃はマンションに住んでいたのだけれど、非常階段に露出系のオジサンがたまに現れて問題になっていたし、道案内を頼まれて、裏道に連れ込まれて身体を触られたこともある。すれ違いざまにペニスを見せてくる男性にも度々遭遇したし、何かの用事でひとりで電車に乗っている時に胸やお尻やアソコを触られたことも何度もあった。
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