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子どもの個性を伸ばす学校選び~

ごきげんよう。りかママです。
あっという間に夏休みです。
あるニュースサイトで、「最近の学校は冷暖房完備だし、公立学校の先生方は、生徒が夏休みの間も毎日学校に出勤しているし、いっそのこと、夏休みをなくしたら日本はよくなるのに」と書いてあり、妙に納得していました!
私立小学校でも高学年になると学校で夏休み補講があり、公立小学校で夏休みに学校がなければ塾の夏期講習に通い、高等学校になると公立私立問わず夏休み補講が学校で行われることが多く、学校補講がなければ毎日予備校通い。ほんと、夏休みも学校があったほうが、学期末に学習範囲をクリアするために焦ることもないし、生徒は学期末に大荷物を持ち帰る必要がないし、共働き家庭では学童などの心配をしなくてもよくなるし。

小学校受験を考えられているご家庭からは、学校選びのアドバイス、夏期講習のアドバイスを求められることが多くなりました。

1.幼稚園、小学校選びは、「受かる学校」ではなくて、「お子様の個性にあった」という視点で


これはもう、何度も何度も、誰にでもお伝えしていることです。我が家では子どもにも「小学校までは、あなたにあった環境をママたちが考えるけれど、中学校以降は自分で考えるのよ」と言っています。
つまり、中学校以降、自分で道を切り拓いていく力をつけられる幼稚園や学校を考え、その環境をお子様に与えてあげるということです。

「〇〇に入ったら、もう大学まで受験しなくていい。だから、この小学校を志望しましょう」という視点が、実は一番キケンと私は考えます。

私自身、小学校~高等学校まで私立に通いました。途中で、「女子校はもういやだ」と思い、大学は国立を受験しています。
でも、正直なことを言えば、外に出ることを最初に考えたのは、小学校高学年です。
おっとりとしていて大人しかった私は、先生に言われたことをきちんとやることを求められる学校がぴったりで、何の問題もなく小学校生活をスタートさせました。
小学校3年生くらいになると、学校生活に慣れ、勉強の面白味がわかり始め、先生や学校のその後(中学以降のこと)が気になり始めます。
そして、5、6年生になると、中学受験で入ってくる生徒に遅れないようにと、塾に通うようになります。そこで、「共学」っぽい雰囲気とともに、いろいろな学校や友人の話、外の世界の魅力を知ることになります。このとき、「中学は、ほかの学校に行きたい」と親に話したことを覚えています。
親には、「偏差値が(内部進学する)中学より上の学校に受かるなら、外に出てもいい」と言われました。
結果、内部進学をしましたが。。。
でも、実際には、内部進学せずに中学受験をした友達は何人もいます。勉強ができる、できないにかかわらず、自分の道を見つけ、「ここの中学ではない」と考えた人は、受験していきます。
母校の先生によれば、現在では、「小学校受験を経て入学し、さらに中学受験もする」という人は増えていると聞きます。特に、成績上位層で増えているそうです。(私の母校は、中学受験を売りにしていない小学校で、むしろ、中高の大学進学率を示しているそうですが、「中学は御三家に」「中学は慶応に」という方が増えているそうです。)

どこの学園でも、学園としての方針がありますが、実際には、小学校と中高では別の校長先生で方針が別であることは多いです。また、中には、小学校、中学校、高等学校を「それぞれの年齢にあった別々の学校」と考え、深く考えずにエスカレーター式で進学すること良しとしない学校もあります。

2.地元の公立小学校を必ず見学する


意外と見落とされがちなのが、地元の公立小学校、学区で決められた小学校の見学ではないでしょうか。
小学校受験は、何をすれば合格するのか、どういうことができれば合格するのか、合格ラインがはっきりしないものです。
子どもたちが6年間という長い時間をかけて大きく成長するには、先生や親の大人の力、そして、子ども同士の関わり合いが重要で、子ども同士が関わり合う「集団」を豊かなものにするには、同じような子どもばかりでは具合が悪く、まさに、「多様な」子どもたちを集めるため、合格ラインがはっきりしないのはしょうがないものです。
なので、地元の公立小学校を視野に入れておくことは、万が一のときに備える意味でも、覚悟を決める意味でも重要です。
公立小学校は、数年間で校長先生が変わると別の学校のようになるため、一概には言えませんが、校風がどうなのか、先生方の雰囲気はどうなのか、そして、我が子と同じ学年になる児童たちはどうなのか、見ておくことをおすすめします。(在校生の雰囲気より、一番大事なのは同級生の雰囲気です。併設されている幼稚園なども一緒に見学しておくことをおすすめします。)

子どもの個性を伸ばす小学校は、家族みんなで、「なぜ、地元の小学校ではだめなのか」「なぜ、その小学校に行きたいのか」を話し合って、初めて選べるものです。

3.学校案内にはない「雰囲気」を親が感じとる


みなさまも、いろいろな学校の案内パンフレットをご覧になっていると思います。また、今年度は、比較的多くの学校で、学校説明会やオープンスクールを実施しており、昨年、一昨年とは異なり、「生の学校の雰囲気」を感じとれるようになっています。
この「学校の生の雰囲気」こそ、ご両親がしっかり読みとり、お子さまにあっているのかどうかを判断していただきたいと思います。
間違っても、「伝統校だからすごい」「お嬢様学校だからうちの娘にあう」と単純に考えないでください。

雰囲気を知るためには、在校生や在校生の親に話を聞いたり、在校生の登下校の雰囲気を見るのもよいと思います。

一例ですが、4月、1年生の送迎一つをとっても、各校の雰囲気が感じとれると思います。
慶応、早稲田:一人で登下校
暁星、白百合:学校に定められた期間、送り迎えが必要(だいたい2週間ほど)それ以降は一人で登下校すること。
立教:ゴールデンウイーク直前からは一人で登下校可。ただし、5月以降も必要があれば親の送迎可。
青山:5月以降も親の送迎可

夏休みには、志望校を固めるご家庭が多いと思います。(ただし、それ以降も必要があれば、きちんと志望校は見直しましょう!)
参考になれば幸いです。

今日もお読みくださり、ありがとうございます。

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