寺社仏閣に興味のなかった私が、神社好きになったきっかけとは？

神社はいいぞ～、お寺は良いぞ～と、おすすめしているワタクシですが

こんな私も、もともと神社もお寺も全く興味がないやつでした。
今日は神社に出会った私の過去話でも。

少しだけ長いので、お菓子片手にどうぞ。

あれは10数年前のことじゃった……（昔話感）

私が20代（アラサー）頃……。
神奈川県庁所在地の某所の事務員として働いておりました。
会社はビジネス街にありましたが、ちいさな会社でした。

職場の先輩にあたる人は凄い優しかったし、分からないこともフォローしてくれたり、女神様みたいな女性だったんですよ……元気かな……。

そんな職場には、ひとつだけ大きな悩みがありました。
社長がちょっと……困った人だったんです。

仕事に人間関係の悩みはつきもの。

最初は割り切るというか我慢して仕事を続けていたのですが、次第に社長さんの言動と態度が、キツくなっていきました。

仕事も凡ミスはあったけど、大きな失敗はないはずなのに……なぜ風当たりが強いのか分かりませんでした。

社長さんと二人きりの日が非常に嫌で、今日は怒られないようにしなくちゃとか、我々は常にビクビクしていました。

もちろん仕事も改善しようと仕事の流れを見直し、
正確性をあげるため、チェックなど努力もしましたが、なんといっても電話対応が苦手だったので（HSPあるある）返事にモタつくと社長から怒られる。

電話にその声が入らないように必死に隠すので、めちゃストレスフルです。

今なら受電がある事務向いてなかったんだろうな、と普通に思います。
（ちなみに電話は今も苦手なので、事前にカンペが必要なのは同じです）

もう精神がボロボロだった

毎日自分の無能さや文句を口に出されることに、怒りよりも悲しみが大きくて、次第に追い込まれていきました。

きちんと確認してやったことも「そんなこと言っていない」と言われたり。先輩や同僚に、自分のことで嫌な気持ちにさせるのは申し訳なく、言いたいことも言えず、すみませんを繰り返すばかり。

昼休憩や外出の用事があるときには、一番近くにあった神社に足を向けるようになったのです。

作法は知らないけど、行くだけで良かった

玉砂利を踏みしめて、本殿に向かい、お賽銭を入れます。
何回手を叩くのか分からないけど、とりあえず手を合わせて（当時）

「良い環境に身を置けて、辛いことが少しでも減りますように……」とお願いしてました。
多少、社長反省しろとか思っていたこともあると思います。むしろある。
しょうがないよね、にんげんだもの。

それはともかく、私は割と毎日同じようなことを願っており……。
神仏にお祈りし、そのご威光やご加護をいただきたかったわけです。

大難は小難に、小難は無難に、というありがたくも素晴らしいお言葉があることを……そのときは知らなかったのですが。

毎日のようにそんなことをしていたら

神社に通い出してどれくらいだろうか……二ヶ月とかでしょうか。

急に私はハッと気づいたのです。

たとえ「甘え」だと誰かに非難されても、こんなに自分を否定されるような苦しい思いしてまで、この会社で仕事を続ける理由ってないよね？
って突然覚醒し、お仕事を辞めることにしました。

まあ当然文句ボロクソ言われても「……それで？」みたいな強気になっていた。あれですよね……。心が決まった時って不思議と動じませんね。

辞めるときにトラブルは……仕事じゃない別のところであったんだけど、今となってはそのくらいで済んだんならまあいいや……と思えるくらいのことで済みました。

引っ越しもできたし、肝心なお仕事もすぐ次が見つかった。
その職場の人はみんな優しくて、ご要望通り私は【良い環境に身を置けて、辛いことが少ない状態】になったのです……！

信じるか信じないかは、あなた次第です

引っ越した後、今までよりほんの少しだけ、神社仏閣に興味を持ちました。
でも、あんなに必死に祈って新生活が出来ているのに、まだ神仏に心からの感謝の気持ちがあったわけではありません。図々しいわね。

しかし、私の目にはよく神社の情報が飛び込んできたり、おみくじを引けば凶をよく引くし、項目も『信心せよ』ばっかり出るようになったんです。

そして世の中はスピリチュアル的なお話が盛り上がっているとき。
もともとスピ的な話は好きだったので、手に取るのも当然だったのですが……。

いくつか読む中で『感謝をしなさい』という事が書いてありました。
我々は『お陰様』という……神仏・ご先祖様のご加護や、目に見えない場所で誰かと繋がっています。

ペットボトルのお茶だって、茶葉は誰かの手によって生育されているし、
お野菜や農作物も、農家さんが作物を育ててくれて、しかるべき組合や検査を通り、輸送されて各地の店頭に並びます。

仏教の言葉に【諸法無我】というお言葉がありまして、

自分一人（個）で生きているわけではなく、何かきっかけがあれば変化する。そして全てのものは因縁で繋がっている（めちゃくちゃ要約）

というものがあります。
なるほどなあと思いまして、神仏や自分の周囲の方に感謝を捧げるようになり……さらに神社やお寺に足を運び、ほんの少しずつ勉強するようになって現在に至るわけです。

もちろん現在も学びの途中ですので、今後も一層いろいろな体験や場所に触れていきたいと思っています。

という、自分の体験話をしてみました。

効果があるかどうか、いるかいないかわからないもの、ではなく、
自身で自分を磨いていく、変えていけるというきっかけへの一歩でもあって欲しいなと思います。

お読みくださり、ありがとうございました。