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今日も気高く


私は高校の頃から、気高く生きるということをモットーに掲げている。

気高く、とは簡単に言えば上品で気品がある様である。

私がこの言葉を掲げているのは、自分に言い聞かせているのが1番の目的かもしれない。


昔から感性や考え方、色々な点が人と違うことが多かった私は、学校のクラスのような閉鎖的な場所で孤立してしまうことが多くあった。

学校の外やネットで友達を作っていたものの、クラスにはいまひとつ馴染めていなかった。

グループ分け、なんて言葉は今でも聞くだけで胃がキリキリ痛くなるし、今でも1対1ならたくさん話せるのに大人数になった途端静かになってしまう癖が抜けない。
なぜ、女の子たちがトイレに行く時誰かを連れて行くのかは全く理解できなかったし、連れて行き方も分からなかった。
教室の移動時間さえも苦手だった。

そんな自分を、なんとか保つために自分が言い聞かせてくれた言葉が、「気高く」だったのだ。

孤立してかわいそう、ひとりぼっち なんじゃない。私は気高いだけ。
そう言い聞かせることで心を保っていた。
本当はそうじゃないというのは分かっていたけど。

あのとき、きっと周りに合わせて同じように人気の芸能人を追いかけ、同じような曲を聴き、同じようにドラマを見て同じブランドを着ていれば、きっと孤立することはなかった。
でもそれがどうしても出来なかった。

私はパンクファッションやロリィタが好きだった。
ロックが好きだった。
ドラマを見るより江戸川乱歩の小説を読んでいたかった。
その自分を曲げることだけはどうしても出来なかったのだ。

当時、「気高く」と強がって部屋で1人になってからこっそり泣いていた私を、抱きしめて褒めてあげたい。

あなたは気高い、だから大丈夫、偉いよと。

だから今日も言いたい。

私に、そしてどこかで周りとの違和感を感じながらも強く生きるあなたへ。

今日も、気高く!

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