元教師の私が、子どもの非認知能力を育てるためにキャンプに1年行き続けて生まれた変化。
今回の記事は
キャンプ初心者の私と、小さい頃から年に数回家族でキャンプに出かけていた夫。子どもが1歳半のときから、キャンプデビューしました。
元中学校の先生である私は、「自然に触れること」「自然の中で体験できること」に重きを置いて「子どもの体験教育」の一環としてキャンプに出かけています。
「え、子連れでキャンプ?!行きたいけど大変そう…」という印象をもたれがち。コツさえ押さえれば親子で楽しめるキャンプ。持ち物、スケジュール、キャンプ場の選び方などを紹介していきますね。
なぜ子ども連れキャンプに挑戦しているのか
私はキャンプ初心者。しかも肌荒れしやすい体質で、小さい頃からキャンプなど無縁の生活でした。
実際島育ちというのもあり、自然が身近にあったせいもあると思いますが、キャンプなど場所が変わると全く寝られないタイプで、小学校の校外学習前になると緊張するタイプでした。
実際去年の夏、初キャンプに行ったときも夜全く寝られず不眠。そして今年は1年洗っていなかった敷物で寝たため、全身蕁麻疹に。先週出かけた館山でも、アレルギー発症し目のかゆみと肌のかゆみが出て悲惨なことに・・・・
でもそれでも私が、なぜ小さい息子を連れてキャンプに行くのか。
からです。つまり、学力では計測できない「非認知能力を鍛える」ためにキャンプに行っています。
キャンプの教育効果
実際にキャンプの教育効果については、こちらでも証明されています。
自然体験による自己肯定感の向上
キャンプでは、子どもが自然の中で新しい体験をすることで、自信を持つことができます。例えば、火をおこしたり、食事を準備したりすることで成功体験を積むことができ、これが自己肯定感や自立心を育むとされています(日本キャンプ協会 - 日本キャンプ協会)五感を通じた学びと好奇心の促進
キャンプは子どもに視覚・聴覚・触覚などの五感を刺激する体験を提供します。自然の音や香り、触覚的な体験が子どもの想像力や好奇心を育む効果があるとされています(J.J CAMP WALKER - キャンプでみんなSMILE!)コミュニケーション能力の向上
キャンプは家族や友達と一緒に過ごす時間を増やし、共同作業を通じて会話が自然に生まれます。この過程で、子どもは人間関係の築き方や協調性を学ぶことができます(キャンプ・アウトドア情報メディアhinata)自然とのふれあいがもたらす脳の発達
自然の中での体験、例えば川遊びや星空観察など、子どもの脳に良い影響を与えることが研究で明らかになっています。これらの「原体験」は、子どもの問題解決能力や創造力を高める機会になります(Nature Service Magazine)精神的な強さを育む
自然体験を通じて、困難に直面しながらも「どうにかする」という精神が養われます。これは、学校での学びとは異なる形で、子どものメンタルの成長に貢献する重要な体験です(Eduwell Journal)
実際に感じた息子の変化
2歳10ヶ月の息子。この1年間キャンプに行ってきてどんな変化があったのかをまとめてみました。
虫を触れるようになり興味が増えた
虫はおろか、土遊びや土いじりもしたがらなかった息子。過敏に土を触ることに抵抗を感じていました。
ただキャンプはといっても、外での生活。土や虫が頻繁にいる中で泊まります。
その結果徐々に慣れてきたのか、虫にも恐る恐る触るようになりました。
6月にキャンプに行ったときに、小さなカマキリがいたのですが、息子はカマキリを手に乗せ「かわいいね〜」と言っていました。
また家でもカブトムシを育てると、毎日様子を見ては変化に気づき、観察している姿が見られました。
カブトムシの図鑑を図書館で借りてきて、一緒にカブトムシの生態を観察したり、育て方を本で読んだりしています。
お手伝いを積極的にしてくれるように
キャンプでは積極的に洗い物をしてもらうようにしています。
最初はびしょびしょになりますし、もちろん手伝っているようでほとんど遊んでいるみたいなものです。
が、1年も経つとコップやお箸といった食具を自分で洗えるようになりました。
家とは違ってキャンプだと洗い場まで、協力して洗い物を持ち運ぶ必要があります。
そのときも「〇〇くん、持とうか〜」といお手伝いをしてくれるときが増え、毎度たくましく成長した息子を見ることができます。
さらに周りのキャンパーさんから「お手伝いえらいね!」なんて褒められたら、してやったり顔で堂々と歩いていました。
洗い物はキャンプだけにとどまらず、家でも手伝いをしたがる様子が増えてきました。
洗濯物のたたむ作業や、簡単な料理(洗う、ちぎる、むくなど)、洗い物を任せるとしてくれることも増えました。(しないときは、もちろん全くしません笑)
人の役に立つ喜び、人と協働する喜びが身についているのかなと感じています。
キャンプの準備物
どんなものを持っていくと安全に、スムーズに(ここ大事)キャンプできるかを紹介します。
<基本装備>
テント、タープ:快適で風通しの良いもの。UVカット機能があると便利です。
寝具:
子ども用寝袋またはポータブルベッド※我が家は敷物のみ用意、寝袋は親用をかけてあげています
毛布やタオルケット(夜の冷え込みに備えて)※季節に合わせて
椅子・テーブル:子どもが座りやすい低めのものや、子ども用の椅子。もちろん親用も。
クーラーボックス:飲み物や食べ物の保冷に。
ガスコンロ:食事の用意をするため。
焚き火セット:ちゃんと火の怖さも知ってもらいたいから焚き火もしています。
<子ども用必需品>
おむつ、携帯用おむつ替えマット、ゴミ袋:外でのオムツ替えに備えて多めに。
着替え:汚れることが多いので、上下数セットの替えとパジャマ。泊数のおおむね倍の量を持っていくようにしています。
帽子・日焼け止め・虫よけスプレー:紫外線と虫から守るため。
おもちゃ:砂場道具や水遊び道具、絵本など。移動用のおもちゃも必須。
子ども用食器・カトラリー:軽くて持ち運びしやすいもの。
飲み物やスナック:小分けにできるおやつや、こぼれにくいボトル。
子ども用エプロンやスタイ:食事時に汚れ防止。※もう2歳だと不要
子ども用サンダルやスニーカー:歩きやすい靴を2足ほど。
<安全対策>
救急セット:絆創膏、消毒液、体温計、子ども用の虫刺されクリーム、風邪薬。※これは常備手持ちカバンに入れています。常用薬がある場合はそちらも。
ランタン・懐中電灯:子ども用に小さいライトもあると安心。
<その他>
ベビーカーまたは抱っこひも:歩き疲れたときや長距離移動の際に便利。
ポータブルトイレ:おむつが外れている場合や、トイレが遠い場合に備えて。
レインウェア:急な雨に備えて子ども用のカッパや長靴。
移動用救急グッズ:息子は酔いやすいため、ペットシートなど吐き戻しグッズを常備。
とあるキャンプのスケジュール
先日2泊3日で千葉県館山に行ってきました。そのときのスケジュールはこんな感じでした。
<1日目>〜移動〜
・9:30 出発(運転は母の仕事)
息子は車酔いしてしまい、頑張って耐えていました。途中昼寝タイム。
・12:00 SAで休憩
・13:00 スーパー到着(外に出られて喜ぶ息子)
・13:30 買い物を済ませ、チェックイン
青空の下、昼食を軽く済ませる。
せっかく海に来たから美味しい海鮮をいただく。
・15:30 テント設営終了
この間息子はテント設営を手伝ってくれました。成長する姿に感激。
キャンプ場の公園で思いっきり遊ぶ息子。
母は運転疲れのため、休憩。
・16:30 お風呂
・17:30 早めの夕食(この日はガーリックライス)
・18:30 夕暮れとともに、夜の焚き火
焚き火しながらのマシュマロ焼きが息子のお気に入り
・20:00 就寝
・21:00 親就寝
※いつもなら23:00頃寝る遅寝な息子。でもキャンプは疲れるのか、思いっきり寝てくれるから嬉しい。
・2:00 夜中の大雨で夫が雨除け作業
これもキャンプの醍醐味だけど、眠れない母。
息子はよく寝ている。すやすや。
<2日目>〜観光day〜
・4:30 起床(は、はやすぎる〜〜〜)
・5:30 明るくなってきたので、活動開始
・7:00 朝ご飯
この日はりんごトーストに。美味しかった
・8:00 朝ご飯の片付け
・9:00 スーパーに買い出し
・9:30 母が行きたかった安房神社へ
息子はつかれて夢の中へ…朝早かったもんね。
そのあと11:00までご就寝。親もこの間に仮眠。
・11:00 起きた息子を連れて、館山アロハガーデンへ
・12:00 ふれあい動物園。私も楽しかった。
・13:00 遅めの昼食
・14:00 海を見に海岸へ。
あいにくの大風なので、浜辺にはちょっとだけ立ち寄る。
そのあと恐竜のいる公園を見つけて、車を走らせる。
・15:30 帰ってきて、キャンプ場の公園へ
・16:30 お風呂へ
・17:30 夕食タイム
この日は簡単にオムライス♪
・19:00 焚き火タイム
・20:00 就寝
<3日目>〜早めの移動&家で片付け〜
・5:30 起床
まだ眠くて現実が受け入れられない母。
外は雨なので、息子は遊べなくてご機嫌ななめ。
・6:00 朝ご飯の準備
この日もリクエストをいただき、りんごトースト
・7:00 撤収開始
息子は飽きてしまったので、室内で遊べるキャンプ施設内の場所へ移動。
・9:00撤収終了
車に乗って帰路へ。翌日の息子の体調を考えて、早めに帰るが我が家流。
・11:30帰宅
その後家の片付け、その日中には片付いていつも通りを目指す。
大量の洗濯物を片付ける。
(が、残ってしまうものもある)
子連れキャンプの極意
これまで10回近くキャンプに行ってきて学んだ、楽しく家族でキャンプに行ける極意を書いておきます。
おすすめのキャンプ場
我が家はRECAMPが運営されているキャンプ場を選んで行くことが多いです。
どこも子ども用の遊具があったりしてすごく全体的に満足度が高めです。
千葉になりますが、ここも良かった!また行きたいです。
これから秋になり、少し涼しい良いキャンプ日和になってきます。今キャンプ子連れで行ってみたいなと思われる方は検討する材料になれれば嬉しいです。
編集後記
我が家は週末はデイキャンプと題して、外の公園でテントを張っています笑
変な風に見えるかもですが、子どもは大喜びだし、夫はPC広げて私は本を片手にと各々好きなことができるので、全員大喜びだったりします。
そろそろ涼しくなってきたし、また今週あたりに行こうかな…!