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母と私~母の日に寄せて~

5月12日は母の日だったので、母のことを書こうかなと思う。
今、母は介護施設に入居している。
母は、77歳。
いろいろな人から「若いよね」と言われる。
母の入居している施設の入居者の方々は80代後半とか90歳の方ばかり。
77歳の母は場違いなくらい若いのだ。

母は、今年の2月27日に施設に入居した。
まだ、いけるかな。もう少し大丈夫かな。
と施設の入居を先延ばしにしてきたのだけれど、「このままでは、母のことが本当に嫌になってしまう」と私が限界を迎えて、入居の運びとなった。

母が入居することが決まってからの日々はすごくすごくつらかった。
母のことを思うだけで涙が出てきたし、「本当にこれでよかったのか」と自問ばかりする日々。
親を施設に入れるってこんなにもつらくてせつないことだったんだ。

私の娘達にはこんな思いはさせたくないと心から思う。

入居してから2か月半。
当初は、「家に帰りたい。」と3分おきに訴えていた母も、今ではすっかり施設になじんでいる。
先日、母の日も兼ねて、母の好きなバラとカーネーションをプレゼントするととても喜んでくれた。

でも、私のことはよく分からない様子。
娘だよと言うと、「えー!こんなにおおきくなっちゃって!」だって!
母の記憶は、母が若いころ、そして、娘の私も小さかった頃に戻ってしまったよう。
せつないけれど、でも、にこにこしてたし、元気そうだったし、まあ、いっか。

お母さん、また会いに行くね!

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