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「成りたい私」になるために〜2019年度名古屋LGBT成人式・成人の辞〜

りぃなです!

私は先日(2020年2月8日)、愛知県名古屋市の名古屋能楽堂で開催された、2019年度名古屋LGBT成人式に参加しました。


実は昨年度は総合司会として携わらせていただいておりましたが、今年度は壇上にて「成人の辞」を読ませていただきました。

普段の私通り、笑顔で楽しく読ませていただこうと思っていたのですが、壇上に上がった瞬間に急に色んな気持ちがこみ上げてしまって。

泣きながらの成人の辞となってしまい、伝えたかった言葉が全部は読み切れていなかったかもしれないと思い、今回は当日読んだ文章をこのnoteに掲載します。

当日会場で聴いてくださったみなさんも、都合が合わず来れなかったと言うみなさんにも、読んでいただければ幸いです。

***


成人の辞


はじめまして。
私は「りぃな」と言います。
いまは大学4年生の22歳です。

私は大学を卒業するこのタイミングで、
改めて「成りたい人になる」ために、
この成人の辞を
務めさせていただくことにしました。

私が初めて
名古屋LGBT成人式に参加したのは、
今からちょうど5年前。
第1回の名古屋LGBT成人式でした。

当時高校生だった私は、
自分が何者なのか分からず、
悩んでいました。
同性である女性に恋をする気持ちを
自分の中で受け止めきれず、
また、
周りの友達の恋バナに
ついていくことが出来ずにいました。

しかし、
相談できる人も
周りになかなかいなくて、
その悩みを1人で
抱え込んでしまっていました。

もちろん、
LGBTやセクシュアルマイノリティの
当事者の友達も誰もいなくて、
とても心細く感じていました。  

そんな中、
たまたま知った名古屋LGBT成人式に
勇気を出して、
1人きりで参加しました。

会場の扉を開けるのに、
とても緊張したことを、
昨日のことのように覚えています。

きっと今日、
この会場に入ってくるときに、
同じような気持ちになった人も
いると思います。

当時の私と一緒ですね。 

あなたは決して1人じゃないので、
安心してください。  

私は5年前の名古屋LGBT成人式を
きっかけに、
初めてセクシュアルマイノリティの
友達が出来ました。
その友達とは、色んな相談をしたり、
一緒に遊びに出かけたりしました。
その人とは、
5年経った今でも友達です。  

私は高校生の時に、
名古屋LGBT成人式に初めて参加した
後に、大学生になりました。

そして大学生になってから、
勇気を出して
ひとつのチャレンジをしました。 

それは、
高校生・大学生を中心とした
LGBT当事者または
LGBT当事者かもしれない
若者の集まりを作ることです。

私はその集まりに
名古屋あおぞら部
と名付けて、運営してきました。

開始から3年が経った今では、
高校生・大学生だけでなく、
小中学生やお子さん連れなど、
本当にたくさんの人に
出会うことができました。

そこでは、
同性に恋をした経験がある人も、
いままさに同性のパートナーと
交際している人など、
色んな愛の形に出会いました。

そして、
自分の性別に悩む若者や、
悩んだ経験のある大人にも
たくさん出会いました。  

そんな名古屋あおぞら部で
出会った皆さんも、
今日、
たくさんこの会場に来てくれています。  

なので、
私はここでひとつ
宣言をしたいと思います。

私は、
今日この会場に来ている皆さんにも、
そして生まれてから
今日までに出会った人たちにも、
胸を張れるような
成りたい私
でいられるように、
これからも頑張っていきます!  

これを私の
成人の辞とさせていただきます。


***

名古屋LGBT成人式では、来年度の開催に向けて、ボランティアスタッフなど今後も募集するそうです。  

また、名古屋では、2020年5月16日(土)に栄・オアシス21にて名古屋レインボープライド&パレードが予定されています。
こちらはブース出展、ボランティア共に募集中だそうなので、興味のある方は是非!

名古屋あおぞら部と共に、名古屋でお待ちしています!

#LGBT  #LGBTQ #セクマイ #LGBT成人式 


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