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セブンリッチで入社2周年を迎える人のお気持ち

「なんかさ、何があってもツーーーーーッ・・・ってならないでほしいんだよね」

今から2年数か月前、わたしがセブンリッチに入社を決める少し前の日のこと。グループの副代表は焼き肉を食べながらわたしにそう言った。「ツーッ」といいながら副代表は「輝きのない目をした人の表情」を真似ていて、要するに「電話がつながらないときのあの状態」みたいなことを表していた(のだと思う)。

さらにかみ砕くと「ツーッ、ってならないでほしい」というのは、仲間と交信することを諦めないでほしいということだ。働いていたら嫌なことはきっと起きる。気分の落ち込む日だってある。でも、不調はみんなで許し合えばいい。だから、困ったときに仲間に相談することは決して忘れないで――。

入社から2年経った今でも、わたしはその教え“だけ”は忠実に守っている。

去年の6月『社会人7年目のジョブホッパー、在籍最長記録を更新しました』というnoteを更新した。

それから9ヶ月。自分で採用したメンバーがチームに増えたり、主力事業をプチピポットしたり、初めて「組織づくり」っぽいことに着手したり、いろんなことを経験した。それなりに大変なこともあるけれど、今も楽しく働いている。

わたしが入社した2021年の4月、セブンリッチのオフィスはまだ渋谷駅徒歩数分のところにあった。当時のわたしの席はメインフロアとは別に設けられた小さなフロアの(事業の急拡大によって増やされたもともとはビルの管理人室だった場所)、高速道路の目の前のどえらい揺れる席だった。

コロナ禍真っ只中だったこともあってわたし自身がそんなに出社しておらず、メンバーとのコミュニケーションも今よりずっと希薄だった。フリーランスから会社員になったものの、変わったのは「事業主か被雇用者か」だけ。それが当時のわたしの認識だった。

それが変わり始めたのは、会社が渋谷駅の東側から桜丘に引っ越しをたころ。わずか1年で、わたしの「会社という場所への帰属意識」はずいぶん高く・濃くなったなと思う。

セブンリッチが渋谷駅すぐのところから、渋谷桜丘にオフィス移転したのは2022年の初夏のこと。耳に入っていたのは「横幅70メートルあるんだよ」というサイズについての情報だけで、どんな内装なのか、どんな席配置になるのかは引っ越し当日に知った。

たしかに前評判の通りのバカデカオフィスだったわけだけれど、それ以上に驚いたのは「コミュニケーションのありよう」にまで気を配られた導線が作られていたことだった。

いままで6階(だったっけ?あんまり踏み入ることがなかったのでそれすら記憶があいまい)と8階に分かれていたフロアはワンフロアにまとまり、2つしかなかった会議室も5つに増えて、アイディア出しをしたり皆でお昼を食べたりできるフリースペースもできた。

フリースペースはこんな感じ。格好いい。

オフィスの真ん中にフリースペースがあるから、事業上あまり関りのないメンバーと顔を合わせたり挨拶をしたりする機会は必然的に増えた。わたしのデスクから会議室までは体感100メートルくらいあって、会議室にたどり着くまでにいろんな人にすれ違って「りほまるさん!」と頻繁に捕まる声をかけられるようになった。

高校生のとき、大した用事がなくてもクラスメイトに「ねえねえ」と絡みに行っていたわけだけれど、そんな感覚で誰かに話しかけられる雰囲気を、新しいオフィスが作ってくれたなあと思う。

月に1回、副代表ともオフィスで1on1をする。たまにこっそり二人だけでシャインマスカットを食べながら話をしたりもする。心を開いて「今この瞬間の気持ちの共有」みたいなことができるのって、やっぱり「場」があるからだよなあ、と最近よく思う(ちなみにオフィスマスカットの1/4はわたしが食べたけどそのあと周囲の人にも配ったのでこれを読んでいる同僚は怒らないでほしい)。

誰しもそうであるように、わたしにももちろん「今日はやる気でない!」「なんか疲れた!」と思う日がある。自分の人生に思いを馳せて、漠然と「この先どうすんのよ」と思うことだってたまにはある。

でもそういうときに、ツーッ……とせずに、オフィスで誰かの肩を叩いて「相談乗ってほしいです」と伝える勇気が今のわたしにはあるな、と思う。その勇気は別にわたしの内から湧いて出るものではなくて、オフィスと、そこで働く大好きなみんなからもらっているものだろうな、とも。

そういえば、春になって初めて気づいた。オフィスの目の前には何本桜の木が植えられていて、ガラス張りのオフィスからは日中とてもきれいな桜が見えるのだ。私が入社したのは4月1日だから、これから先も毎年、入社記念日には仕事をしながら花見ができる。

私も同じ画角から写真を撮っていたけど「写真へたくそ選手権優勝」写真だったので、同僚の写真を借りました。

今も人数が増え続けるわが社だけれど、どうかこれから何年かは移転しませんように。働きながら花見をしたいので。代表、副代表、どうかよろしくお願いします!

これは3月にオフィスで母から送られてきた干し芋を配り歩いているわたし

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