【異動エントリ】BOXの広報になりました
わたしがセブンリッチに正社員として正式に参画し、そんな書き出しの入社エントリをリリースした2021年4月。めちゃくちゃ狭いオフィスの隣の島には、とんでもないサイズの夢を抱えて、メラメラと闘志を燃やす男が座っていた。
それが、現株式会社BOX(元SEVENRICH Accounting 人材紹介事業部)の代表・角田光史だ。
代表なのに、めちゃくちゃ金髪だった。
代表なのに、みんなにいじられていた。
代表なのに、偉そうにするんじゃなくて、いつも対等な目線でメンバーとディスカッションしていた。
そして角田が率いるBOXは、淡々と制作をする私の横で、がちがちのノイキャン機能のついたヘッドフォンを付けて候補者と面談をし続けたり、かと思えば社内を練り歩いてセブンリッチの他事業部の商材であるパンやお弁当を売ったりしていた。
「とにかく声が大きくて勢いのある、野球部みたいなチーム」。
それがBOXに対しての印象だった。女子高・女子大出身のわたしにとって、男子感あふれるそのチームは、異質な存在だった。
そんなわたしがBOXの広報に異動することになったのは、ほかならぬこのわたしが「異動するならBOXかな~」と言ったことだった。
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2020年、セブンリッチで業務委託として仕事をスタートさせたときのわたしの役割は「グループ広報」。社内の約35(2023年10月現在)の事業部と、もしかしたら出資先の広報もサポートしてもらうかも…というオファーに合意していた。
2020年は、THE COACHとb{stoicを。
2021年は、加えてBOXとMYPLATEを。
2021年の下期からは「広報まわり」のありとあらゆる球が飛んでくるようになり、とにかくそれを打ち返す!という日々が始まった。
2022年には業務委託を含む10人ほどの広報・PRチームになり、自社サービスのマスメディア露出、Web集客の成功など、ちらほら「成功…かも……?」と言える事例も出てきてはいた。でもそれが本当に成功と言っていいものなのかを100%の自信をもって判断できる人はチームにいなかったし(もしかしたら多くの会社がそうなのかもしれないけど)、「広報のKPIってどうやって立てるんでしょうね」というどこの広報コミュニティに行っても上がる課題には100周回って変わらず悩んでいた。
そして、自社サービスが幅広いゆえに「納得いくまでPDCAを回せていない感」も抱くようになっており、自分の魂を燃やせる場所に身を固め、フルスイングしてみたい!とも思うようになっていた。
そんなとき、わたしの「フルスイングする場所」として思い浮かんだのがBOXだった。
BOXは人材紹介事業を行う組織で、2023年4月にセブンリッチグループからスピンオフし、株式会社として独立した。わたしが隣の島で働いていた2021年4月には5人だったチームも気づけば60人を上回る勢いになっていた。
この規模になっても、社内でパンを売っていたときとカルチャーはまったく変わっていなかった。男女比こそ6:4に変化していたものの(良い変化!)、立ち上げ当初からある「熱量」「気合」「声の大きさ」みたいなものは同じまま。
裏を返せば、この規模になっても、いろんなことが気合と個々の人の好さで回っているようなチームだった。でも、だからこそ、入るなら今なんじゃないか、今だからこそわたしがやってきた「届ける」技術みたいなものが生きるんじゃないかと思ったのだ(まだ届ける技術は磨き途中ではあるが)。
これまでのBOXは、なんというか、地元民に愛される、元気な店主がいる鮮魚店(?)みたいだった。
買い物に来た人にどんな気分か聞いて、それに合わせて魚を選んで、食べやすいようにさばいてあげる。ものすごく丁寧な仕事をするのに、その良さは地元の人にしか知られていない。店では大きな声を出すくせに、一歩外に出たら意外と寡黙で、自分の店のことを宣伝して歩いたりはしない……そんな感じ。
足掛け3年半、BOXが勝負するドメインを決めたあたりから、その成長の様子を眺めていた。メンバーの誠実さが評価されて、クライアント企業が増えた。人が増えて組織が強固になった。口コミを聞きつけて、BOXを選んでくれる求職者が増えた。良いカルチャーも受け継がれている。それが外部に届いていない今、わたしだったらちょっと力になれるかもしれない、と思ったのだ。
そしてその思いは、わたしがセブンリッチにジョインするきっかけを作ってくれたかつての上司(ナユくん)の言葉そのものだった。
「クライアントのいちばんのファンでありたい」
「本物の思いをもって作られた事業のことを、届くべきひとに届けたい」
一番力になりたい、力になるべき相手が、めちゃくちゃ近くに、いた。
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異動の話を進めていく中で、角田をはじめ、これまで関わりのあったメンバーからオファーレターをもらった。
普段の業務だけでもスーパー忙しいはずなのに、こういうところにもちゃんと時間を使ってくれるのがすごくBOXだなぁと思ったし、参画を決断したのはこのオファーレターが決め手だったといっても言いすぎではないと思う。
これまで広報担当者がいなかったBOXで、できることはたぶん無限大にある。勢いのある仲間に囲まれながら、一人でも多くの人にBOXの名が届き、一人でも多くの人の「人生を豊かにする選択」をサポートできるように。
りほまる、やります!
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