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娘と私の3年生①

 娘は、小学校3年生の時教室に行けなくなりました。
 2学期になり一週間くらいした頃、「頭が痛い」「お腹がいたい」2日続けて学校へ行けませんでした。2年生の頃までは発熱で学校へ行けないと、「学校に行きたい」と泣いていた娘が熱もなく体調不良。それも2日続けて。。。おかしいな。。。
私:「○○ちゃん何かお母さんにお話ししたいことない?」
娘:すこし黙って「学校行きたくない」
私:「何かいやなことあった?なんでお母さんに話せなかった?」
娘:「お話しすると涙が出そうだし、悲しくなるから言いたくなかった」

そうだったんだなーと膝の上に座らせてギューッと抱きしめたり、背中をさすってぽろぽろ涙を流す娘の話をゆっくりゆっくり話を聞きました。

 1学期から意地悪をしてくるクラスメイトがいました。娘のノートをとったり、面とむかって悪口を言ったり。。。その子の意地悪がエスカレートしていること、3年生のクラス替えで仲良しのお友達が誰もいないうえに1学期の間はその子に気を取られすぎて、相談できるようなお友達がいませんでした。そして先生にも話ができていませんでした。先生に話ができないことには理由がありました。

 3年生が始まったばかりの1回目か2回目の国語のテストの時、娘はテスト前の休み時間に漢字の見直しをしていて手に文字がうつってしまったそうです。鉛筆がまだ4Bとかだったので。。手でこすったら消えたらしいのですがそれを見ていたその子がカンニングだと先生に告げ口したそうです。そうしたら先生は娘の手を確認することなく
「カンニングはいけません。手を洗ってきてください」
と娘に言ったそうです。その時言えればいいのでしょうが、娘はびっくりして何も言わず手を洗いに行ったそうです。
その日帰ってきて私の顔を見るなり泣き出しました。
 「私はカンニングをする子だと先生に思われたし、クラスのみんなも思っている。」
 「なんで先生に伝えなかったの?」
 と聞くと
 「びっくりして、こわくて言えなかった。」
 と答えました。
 私は先生にすぐに電話をしてその時の娘の状況を伝えその日の出来事を聞きました。そして
「先生はどうして娘の手をみてくれなかったのですか?」
 とたずねると、
「もう3年生だから違うなら違うと自分で伝えるべきです」
 とおっしゃいました。私は
「わかりました。娘と話をしてみます。確認位はしてくださってもいいのかなと思います。」
 と伝え電話を切りました。そのあと娘と話をしました。3年生は違うと思ったら違うが言えないといけないということ。もしかしたらほかの先生は確認してくれたかもしれないけど、今年の担任の先生はそれが正しいと信じているということを話ししました。
 3年生の娘にはハードルが高いように感じましたが、先生が変わるわけでもこちらが選べるわけでもないのでどうすることもできず、ただ困ったことがあれば先生にも伝えてみて伝わらないようであれば、お母さんに相談してねと伝えました。

 その子の意地悪もあり、先生のことを心からは信頼できず娘の3年生の1学
期は過ぎていきました。

 先生のの対応には親としては納得のいくものではありませんでした。しかし、そこを責めたり問題にしても仕方ありません。娘が1年間心地よく過ごせる方法を探すほうが大切だと思い、私は言葉を飲み込みました。

少し長くなりましたので次へ続きます。もしよろしければまたお付き合いください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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