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最近思うこと

電車で座って携帯をいじってる目線にワンコインくらいの花束。スーツ姿のおじさんだ。顔を上げると結婚指輪が目に入る。奥さんに頼まれたんだろうか、それとも花が好きな人なんだろうか。私の知らないおじさんの生活があるのだろう。きっと家に着いたら花瓶に花を挿すだろう。後ろ姿しか見えないが花の名前はなんだろうか。
私も昨日テーブルブーケくらいの小さな花を買った。朝玄関の窓に置いてある花瓶(私が一目惚れして買ったお洒落な白色の花瓶だ)が空だったことを思い出したからだ。生活の中に花があるのは生き生きした日々である気がする。
最近コロナウイルスの影響で永らく以前よくあっていた友人たちに会っていない。毎日東京では感染者が1000人を越えてついに緊急事態宣言が出された。コロナウイルスによる死者の数もどんどん増えている。死なないために私たちは自粛している。友人たちと会って他愛もないおしゃべりをしたり、お洒落なカフェに行くことが、(大袈裟だけど)生きがいだった私にとって今の生活は死んでいるような生活と同義だ。そんなことを言うと「死ぬことがどんなことかわからないやつめ!そういう若者が気づかず人を殺しているんだ!」って鼻息荒くオトナたちに怒られるかもしれない。(でもそんなこと言ってくる人はオトナなの…?)
緊急事態宣言で制限されるのは不要不急の「外出」のはずなのに、家にいてする「連絡」はほとんどしなくなった。なんだか私って孤独かも。少しでも生き生きとした生活がしたくて花を買った。自粛していればまたいつか、またいつかマスクを外して、とびっきりオシャレして、リップもたくさん買って、韓国旅行(私は韓国に行くのが好きだった)も出来ると信じて。
コロナは健康的な病気だけじゃなくて精神的にも病気にするみたいだ。
「マスク警察」とか、聞くとすごく感じる。バイトには相変わらず行っているけど、去年の緊急事態宣言中はなんだかみんなイライラしていた。
心に余裕を持つのは難しいけど余裕を持ちたい。隣の人の健康を気遣える人でありたい。
さて卒論をやらなくてはいけない。

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