雨。
いつの頃の事だろう
雨に濡れるのが好きだった
自らの穢れを
洗い流してくれると感じられるから
いや、そんなに格好の良いものではない
雨に紛れて己の存在を消し去ろうと言うのか
消え去る事に怯えながら
愛し方を忘れてしまったのか
愛した事など無いと言うのに
せめて己だけでも愛してしまおう
そうでなければ
あなたの事を愛せない
あなたの事を愛したい
あなたの事を愛したいのだ
雨は明日も降ってくれるのか
雨粒の一粒一粒が幸せの結晶となり
全ての人々に降り注いでくれるのだとして
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